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acharu

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NEW OPUSコラム
公開
2010/05/27   17:51
更新
2010/06/23   17:52
ソース
bounce 321号 (2010年5月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次

 

刮目すべきマルチな才能が首脳組から登場!!

 

資料に〈シンガー・ソングラッパー〉とあるacharu。歌の纏う空気そのものがライミングに近いというか、言葉を操るうちにビートに乗る譜割がふわりとラップ(と呼ばれる形式)になるようで、ソウルフルに歌い上げることもなく〈念〉や〈情〉の強さを耳に残す、不思議な歌い手である。PoPoPhu楽団での活動からソロに転向し、マイクアキラや真田人、LEMSらの楽曲に客演してきた彼女が放つ初作『Nasty』では、なのるなもない、D.O、Takacha、BRON-Kらの魅力的な声と、SKYBEATZやK-MOONらのビートという後ろ盾も得て、クールでメランコリックな主役の魅力が彩りを増している。しかも大半のトラックはすべて自作で、特に“さよならMy boo”は必聴。今後も見守るべき才能だろう。なお、彼女はマイクアキラの新曲“Time”にもNIPPSとSEEDAと並んで参加。両作を送り出す首脳組の動きにも注目だ。

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、acharuのファースト・アルバム『Nasty』、マイクアキラのニュー・シングル“Time”(共に首脳組)