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SOLOMON BURKE

連載
NEW OPUSコラム
公開
2010/06/08   21:45
更新
2010/06/08   21:45
ソース
bounce 321号 (2010年5月25日発行)
テキスト
文/林 剛

 

ウィリー・ミッチェルと組んだ渾身の新作!!

 

 

60年代のアトランティック・ソウルをウィルソン・ピケットらとともに盛り上げたソロモン・バーク。〈キング・オブ・ロックン・ソウル〉とも呼ばれ、風格のあるダイナミックな唱法で後のディープ・ソウルへの道筋を示したソウル界の巨匠である。出身はフィラデルフィアで、10歳になる頃には教会で説教壇に立ち、その後、葬儀屋の職に就いたことでも知られるバーク。これまで彼は世俗とゴスペルの世界を行き来してきたが、その歌はいつの時代も説教師の如く説得力に満ち溢れていた。2001年にロックの殿堂入りを果たしてからも精力的に活動中だ。

そんなバークが70歳を迎え、初来日公演を目前にして放ったニュー・アルバム『Nothing's Impossible』は、今年1月に他界した名匠、ウィリー・ミッチェルとの初にして最後のコラボ盤! ティニー・ホッジズらが参加したバックの音はアル・グリーンのブルー・ノート復帰作よろしく往年のハイ・サウンド風で、魂のこもった深く味わいのあるバークの歌がとにかく素晴らしい。こんなソウル・アルバムが2010年に届けられたことに驚くばかりだ。

 

 

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