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ひよこNo.24 THE BOHEMIANS

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/06/17   19:45
更新
2010/06/17   19:46
ソース
bounce 321号 (2010年5月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさ~ん、コ~ンニチハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。薄着の季節は誘惑の嵐! 夏服好きのタマコはうかうか街を出歩けません。プチプラなH&Mも味方のフリして敵。塵も積もれば……さて、今回のひよこちゃんはファースト・アルバム『I WAS JAPANESE KINKS』(acid rain)を発表したTHE BOHEMIANS! いきなり過去形!?

「タイトルはかれこれ5年くらい僕の唇に貼り付いていた言葉なので深い意味はないというか、僕自身深く意味を探っているところです。これは何かある、予感がする。口に出すとハートがひどく脈打ちます」(平田ぱんだ、ヴォーカル:以下同)。

ハートがひどく脈打つのはサウンドも同じ! リバティーンズやストロークス、遡ればザ・フーやストーンズを強く感じさせるUK譲りのとびっきりポップなロックンロールを激しく受け継いでいて、タマコ的にはトキメキの極致です。正直相当ハマっております!

「音楽的な影響でいうとサザンや大滝詠一、コステロやフィル・スペクター関連の極上ポップスです。ロックンロールからポップを取ったらただのゴミ音楽ですよ。社会的にはただのクソ野郎が、たかがイイ曲作った、歌ったとかくらいで金を掴んだうえに憧れられてしまったりするところはかなり痛快だし、これはすべてポップなしでは成り立ちません。なのでそんなロックンロール・マナーに則ってないものはこのバンドでは認められないんです」。

「歌録りが劣悪な環境だったり制作はかなり大変で、曲云々以前に作り方に問題がありました」と、ひよこならではの苦労もあったみたい。でも仕上がりはそれを感じさせないほどキラキラしていて、タマコが考える〈ポップ〉って表現がこれほどズバリなアルバムも珍しい。

「1曲目(“おぉ! スザンナ”)のドラムが鳴った瞬間はそこら中に頭をガンガンぶつけちゃうくらい興奮します。僕がそんな反応するんだから相当ビッグなアルバムなのは間違いないでしょう。僕らのやっていることは現時点で1億円くらいの価値があるので、いま僕らが1億円持ってないってことはかなり腐ってると思います!」

〈イイ夢見ろよ!〉――あ、隣のクラスのシンゴ先生も満面の笑みでエールを送ってます! ではまた次回もお楽しみに~☆

 

ひよこ組のおともだち

 

Fated Lyeno 『get over trials』 suplex

フンフン、メロディック・パンクね……とか思ってたらちょっと様子が違ってました。UNCHAINのようにソウルフルなグルーヴを転がしたり、ジャズっぽくスウィングしてみたりと何やら展開が珍妙で興味津々! かなり気になる4人組です!

ハヌマーン 『RE DISTORTION』 ASR

アジカンのライヴにゲスト出演したことも話題の3人組。音数少な目のメランコリックなミディアムが得意みたいですが、AFRICAEMOとも共鳴するフィジカルなダンス・ロックとか異質な曲が断然カッコイイです。そっち路線ももっと聴きたい!

THE BAILEYS 『Junke Box E.P.』 acid rain

THE BOHEMIANSとレーベル・メイトで、こちらも同じくハッピーな感じの子たちです。疾走系のギター・ロック・チューンなんかもありつつ、“Bodies”みたいなSCOOBIE DOにも似たファンキー・スタイルの曲が良いですね。

OverTheDogs 『A STAR LIGHT IN MY LIFE』 Waikiki

ローファイというか脱力系な可愛らしいミッド・チューンやカントリー・ロック、50'sロックンロール調……とやりたいことが盛りだくさんみたい。でもその定まらなさが妙におもしろいので、このまま突っ走ってほしい。