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ひよこNo.25 モーモールルギャバン

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/07/08   19:17
更新
2010/07/08   19:17
ソース
bounce 322号 (2010年6月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

 

みなさ~ん、コ~ンニ~チハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任のタマコです。ちょっとお古な話ですが、ここ数か月はアストロ野口さんがTwitterに投稿してくれる宇宙からのロマン輝く写真を眺めては遥か彼方に思いを馳せていたのですが、先日無事地球へ戻って来られたために更新は途絶え、ちょっと寂しい(グスン)。そんなタマコの心のスキマを埋めてくれたのが、ミニ・アルバム『クロなら結構です』(Getting Better)をリリースしたモーモールルギャバンです! 昨年に初作『野口、パラシュートで帰還』……違った、『野口、久津川で爆死』を発表してにわかに話題を呼んでいたベース/キーボード/ドラムスから成る3人組。ラヴリーなポップ・ロックを中心にハードコア風味な爆裂系もたまにあったりと、ライヴでキッズを狂わせる衝撃的なキャッチーさが魅力です。でも〈ひよこ組〉の子ですから、大味な一筋縄サウンドじゃありませんよ~☆

「もともとは5人組だったのが3人になって、そこで音楽性はかなり変わりました。ごまかしが効かなくなった。今回のアルバムも前からあった曲が中心で、〈静と動〉をコンセプトにしています。アレンジには結構こだわりました」(ゲイリー・ビッチェ、ドラムス/ヴォーカル:以下同)。

カオティックに乱れる鍵盤とロボ声の呟きが交錯するインスト“J-POP”に始まり、「一時期ずっと聴いてたthe band apartに影響されて……」という小粋なビートがお茶目な“裸族”、切なすぎるバラード“悲しみは地下鉄で”など楽曲は粒揃い! あと特筆すべきは歌詞ですね。“パンティー泥棒の唄”は黒いパンティーはイヤだというパンティー専門泥棒の歌、これまでに披露してきた〈ユキちゃん〉シリーズ(詳細は自習してね!)の完結編“ユキちゃんの遺伝子”ではギリギリアウトな驚愕の結末を迎えるわけです……。

「その時思いついたすごくくだらない言葉の羅列をそのまま歌詞にしたり。あまりにくだらなさすぎて、よくメンバーに呆れられます。“サイケな恋人”(前作に収録)にも〈パンティー〉って出てきますけど、何かテーマなあるわけではなく、単純に僕が好きなだけです……」。

「砂漠に木を植えたいです」とロマン輝く夢を最後に語ってくれたゲイリー。じゃあタマコはお水をあげるね! ではまた☆

 

ひよこ組のおともだち

 

The Rouxtz 『BLOWING』 GREED

〈東京USインディー〉って呼ばれてるらしい、オルタナ~ギター・ロックを横断する3人組の初作。ちょいエロなギターがキュアーっぽくもあり、ミュージック(どこ行った?)も思わせる“I Wanna Be With You”が好きです。どっちもUKだけど!

ときめき☆ジャンボジャンボ 『ECLAT』 PERFECT

バンド名だけ見て、また風変わりな子が……と思いましたが、実際にある意味風変わりな3人。プログレというと誤解があるような気もしますが、ノリはそちら方面のインストが中心です。でも聴き心地はめちゃポップなのがポイント!

Che-a 『JIKOHSEN SMA

↑のモーモーと同じ編成の女子バンド。〈ニューウェイヴ/パンクとJ-Popの融合〉という自称(?)はちょっと違う気がするけど、3人のスピード感たっぷりなアンサンブルは一聴の価値あり!  60s歌謡曲調のガレージ・ロック“KOSODORO”が良いですね。

TOY 『A City's Guidebook』 smalltable

4人組の叙情派ギター・ロック・バンド。キリンジっぽい“雨の街のうわのそら”(タイトルもキリンジな気がしてきた!)や寺尾聰のグラサンが目に浮かぶ“2185。”に顕著な、AOR~シティー・ポップに通じるアーバン風味の楽曲がクールですよ!