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ひよこNo.26 オワリカラ

連載
ROCKひよこ組
公開
2010/08/19   22:26
更新
2010/08/19   22:26
ソース
bounce 323号 (2010年7月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/タマコ

 

タマゴからかえったばかりのロック・バンドが登場!

 

みなさ~ん、コ~ンニ~チハ~☆ タマゴからかえったばかりのロック・バンドが集まる〈ROCKひよこ組〉担任の、飽きないそうめんの食べ方を日々模索中のタマコです。3口で飽きる! さて、今回のひよこちゃんは、8月4日にファースト・アルバム『ドアたち』(yourdoor/SMALLER)をリリースしたオワリカラ!

「とにかく〈ロック・バンド〉がやりたくて。僕の理想のロック・バンド像はレッド・ツェッペリンみたいにメンバー全員が核になってぶつかり合う、25%ずつではなく100%ずつ集まって400%になるもので、このメンバーであればそれができると思いました。あと2010年の都市に暮らす若者の、現在進行形の音楽の形が僕らのテーマで、それがリアリティーだと思っています」(タカハシヒョウリ、ヴォーカル:以下同)。

アルバム・タイトルもそうだし、一部の楽曲やリリックからはドアーズの影響が窺えたりも。自身で〈サイケデリック・ロック〉とも言っているし、それも要素としてある感じはします。でも正直、一言で〈オワリカラはこんな音楽〉って説明できないんですよね。それは井上陽水やデヴィッド・ボウイ、フリージャズや川本真琴が好きというメンバーの嗜好を消化した結果ということなのでしょうか。

「セッションで曲を作るのですが、〈こうしなくては!〉という意識はないです。直感的にグッときて、〈いま〉を感じさせるものならOK。音楽に限らず4人の好きな感覚や影響源が素直に無意識で混ざって、何か新しいものになっていくのを望んでます。でもドアーズを筆頭にサイケデリック・ロックと言われたものにはシンパシーを感じていますが、そもそも〈サイケデリック〉の意味って、〈新しい〉という感覚だと思うんです。新しい感覚の扉、新しいライフスタイルやカルチャーへの架け橋という意味だと。だから僕らの音楽も2010年版の新しい感覚を提供できるサイケデリック・ロックでありたいです」。

「過去の音楽でも他の文化でも、新しい友達でもいいんだけど、そうやって新しい感覚へと人を繋げるドアのような力が、音楽にはあるなと。自分たちの音楽もそういう存在でありたい」——熱いね! タマコもいろいろ言いたいのですが、とりあえずもうこのドアを開けるしかないです! だって気になりますよね? その向こう側が。ではまた☆

 

ひよこ組のおともだち

 

N' 夙川BOYs 『LOVE SONG』 TIME BOMB

KING BROTHERSのマーヤ&シンノスケに紅一点のリンダを交えた3人組の音源が、ついに! ローファイなガレージ・ポップで鳴らすロマンティック・ソングが愛しすぎ! ジザメリ“Just Like Honey”を思わせるラストが特にラヴリーです。

385 『脳みそあらおう』 HAKAI

後藤まりこ(ミドリ)主宰のレーベル第1弾は、元BLEACHのMIYAが結成した新バンド。ファンク・テイストも覗かせる破壊的なハードコアがめちゃカッコイイ! 鍵盤が引き立った冒頭曲や“お正月”でのカオティックぶりはミドリも匂わせてますよ。

KEYTALK 『TIMES SQUARE』 GROOVIE DRUNKER

TGMX(FRONTIER BACKYARD)のプロデュースによる初のミニ・アルバム。いわゆるギター・ロックなのですが、ちょいちょい4つ打ちを入れたり、メロディック・パンクなノリも見せたりしながら爽やかに疾走しております!

jizue 『Bookshelf』 NEUTRAL NINE

京都のmouse on the keysですよ、これは! エモーショナルなピアノを中心に据え、ジャズやプログレ、またLibyusものなどに通じる美メロ系ヒップホップ(人力だけど)なナンバーもあったり。とても映像喚起力がある音で、スケールがデカイ!