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クリスマス

連載
NEW OPUSコラム
公開
2010/12/22   14:12
更新
2010/12/22   14:13
ソース
bounce 327号 (2010年11月25日発行)
テキスト
ディスクガイド/サリー、ジャック、ノエル

 

MARIAH CAREY 『Merry Christmas II You』 Island/ユニバーサル

待ちに待った16年ぶりのクリスマス盤! チアリーディング風の合いの手に煽られて女学生のようにはしゃぐ先行カット“Oh Santa”や、シック“Good Times”をネタ使いした“Here Comes Santa Claus”(どちらもジャーメイン・デュプリ&ブライアン・マイケル・コックス製!)こそ胎教に悪そうなフロア映え必至の出来だけど、大半はしっとり系でまとめていて大人の余裕を感じさせるわね。言わずと知れたあのナンバーのセルフ・リメイクやオペラ歌手だという母とのデュエットなど、サプライズも盛りだくさん! 全米R&Bチャート初登場1位をマークした今年の大本命盤よ!! *サリー

ANNIE LENNOX 『A Christmas Cornucopia』 Island

芝居のポスターみたいなアートワークですが、中身も相当作り込まれています。スコットランド民謡に中東テイストを盛り込んだ大曲“God Rest Ye Merry Gentlemen”をはじめ、南アフリカの少年合唱団をフィーチャーした“Silent Night”やシンプルなピアノの伴奏に力強い歌声がこだまする唯一のオリジナル曲“Universal Child”など、さながらミュージカル・サントラのような仕上がりに。12月25日生まれのアニーさんだからこそ、自身初となるこのクリスマス作品には並々ならぬ思いがあったのでしょう。ちなみに、今作もチャリティー活動の一環らしいですよ。*ノエル

DAN HICKS & HIS HOT LICKS 『Crazy For Christmas』 ADA

意外にもこれが初のホリデイ・アルバムだそう。まあ、だからといってヘンに気張ることもなく、いつも通りゴキゲンなアコースティック・スウィング~酔いどれブルーグラスをたっぷりゆったりと聴かせてくれるんですがね。思いつきのように聴き覚えのあるフレーズを奏でるカズーやムシ声のスキャット、しゃがれヴォイスのヨーデルなど、悪ふざけとしか思えない飾りつけも愉快痛快。プレゼントをおねだりしているかのような甘ったるい声が艶めかしい女性コーラス隊に、〈俺のモミの木を……〉なんて言ってるダン大将の姿が目に浮かびますな。男の憧れですよ! *ノエル

VARIOUS ARTISTS 『We wish you a happy』 Niw!

謎のスペシャル・ユニットによる中華エレクトロック“HYPER X'MAS”や、the chef cooks meのパンカビリーな“silent night”といった珍曲も楽しいNiw!の新録コンピ。とりわけ、ビーチ・ボーイズ“God Only Knows”に過剰なエコーをかけたヌルヌル・カヴァーが気になってクレジットを見てみると……TGMXやモ~リス(YSIG)らによる新バンドのデビュー音源だって! ほかにも、和製スレイ・ベルズ(褒めすぎ?)なmiilaやTHE BAWDIESの弟分だというTHE KEYSなど、新人もチェックできる優れものだ! それにしたって、この統一感のなさはいったいどうした!? *ジャック

JOE 『Home Is The Essence Of Christmas』 Kedar/ソニー

昨年配信リリースされたEPが、書き下ろし曲などを追加して嬉しいCD化。スムース・ジャズ好きにもドンピシャなサウンドにジェントル・ヴォイスを乗せたラグジュアリーな内容で、あの子をエスコートする時に重宝しそうな一枚だ。あとはアルバムの最後までキミが我慢できるかどうかだな! *ジャック

KATHARINE McPHEE 『Christmas Is A Time... To Say I Love You』 Verve

金髪から黒髪に戻してコンサバ路線まっしぐらな彼女。エンジェル・ヴォイスを活かすべく、基本はクリス・ボッティらを迎えてのジャズ・バラードで固めていますが、キャバレー映えしそうなアップビートの“Jingle Bells”ではドスの効いたシャウトを披露するなど、新境地も開拓。*ノエル

THE PUPPINI SISTERS 『Christmas With The Puppini Sisters』 Verve Forecast

レトロ趣味丸出しなロンドンの3人娘(と呼ぶには微妙な年齢?)。思わずツイストしたくなっちゃうスウィンギンなサウンドと、キャピったコーラスが超ゴキゲンなんだから! セクハラまがいの色気で迫るちょっぴり下品なマドンナ“Santa Baby”のカヴァーは、完全に女子会ノリね! *サリー

VARIOUS ARTISTS 『Estrelas Do Natal』 MZA

フェルナンダ・タカイやイヴァン・リンスら新旧のブラジリアン・スターが入り乱れるパーティー盤。ジョルジ・ヴェルシーロのメロウ曲“White Christmas”をはじめ、サマー・クリスマスを彩るブリージンなMPBは、ストーブをガンガン効かせた部屋で楽しむのが正解(もちろん半袖で)! *ノエル

Mr. BEATS a.k.a. DJ CELORY 『BON-VOYAGE LOVERS: Winter Tempo』 ビクター

人気ミックス・シリーズ初の冬盤は、クラブのアーリー・タイム感満点な小気味良いダンスホール仕様だ! ドン・キャンベルの歌うアル・グリーン“Tired Of Being Alone”にも不思議とウキウキしちゃってさ。つまりは、さみしんぼも家にこもらずコレを聴いて街へ飛び出せってことよ! *ジャック

VARIOUS ARTISTS 『Lover's Christmas The J-R&B Ballads』 KSR

ヤサグレ気味の貴女にオススメしたい、バラードだらけのコンピ。宏実やLUNAによる人気チューンのほか、今井了介による90sっぽいトラックもグッドなLEOのブランニューやmimi-K“Goddness”のピアノ編など、ここでしか聴けない楽曲もアリ! 元カレを思い出して泣いてもいいわよ!! *サリー