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QUINCY JONES

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/01/12   17:10
更新
2011/01/12   17:10
ソース
bounce 328号 (2010年12月25日発行)
テキスト
文/林 剛

 

15年ぶりの新作が到着!

 

オリジナル・アルバムとしては『Q's Jook Joint』以来15年ぶりとなるクインシー・ジョーンズの新作『Q: Soul Bossa Nostra』が発表された。T・ペインのオートチューン使いもキマったロビン・シックとの“P.Y.T.(Pretty Young Thing)”のリメイクを含むこれは、Qの名曲を現代R&B~ヒップホップのスターがカヴァーしたもの。ただし、Q本人は楽曲制作から一歩引いて多くを現行のプロデューサーに任せており、初期仕事の“It's My Party”がエイミー・ワインハウスに歌われ、TV番組のテーマも数曲リメイクされるなど、50年以上に及ぶQの裏方活動を祝福したようなトリビュート要素の強い内容となっている。エイコンによる“Strawberry Letter 23”やスヌープ・ドッグによる“Get The Funk Out Of My Face”といったブラザーズ・ジョンソン曲をはじめ、ジェイミー・フォックスが歌う“Give Me The Night”、ジェニファー・ハドソンが歌う“You Put A Move On My Heart”など、2010年の空気のなかで蘇る名曲の数々。かつて“Tomorrow”(本盤ではジョン・レジェンドがリメイク)を歌っていたテヴィン・キャンベルは今回“Secret Garden”に参戦するなど、興味深い名演が揃ったQらしい豪華盤だ。

 

▼関連盤を紹介。

左から、クインシー・ジョーンズのベスト盤『From Q, With Love』、テヴィン・キャンベルの91年作『T.E.V.I.N.』(共にQwest/Warner Bros.)

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