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Niw!

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/05/19   18:55
更新
2011/05/19   18:55
ソース
bounce 330号 (2011年3月25日発行)
テキスト
文/宮内 健

 

続々と仲間を増やしている人気のレーベルから、古参と新入りが立て続けに新作をリリース!

 

2003年の設立以来、FRONTIER BACKYARD、DOPING PANDA、RIDDIM SAUNTERと人気バンドを次々と輩出し、いまや所属アーティストも10数組となったレーベル、Niw!。ライヴハウスとダンスフロアの間を自在に遊び回るような先鋭的なスタイルの作品を発表する彼らのDIY精神に満ちた軽快なフットワークは、欧米のインディー・ロック・シーンとシンクロしながら大きなうねりとなっている。そんなNiw!から新作が3作品登場したので、一気に紹介しよう。

まずは、本レーベルの精神的支柱&みんなのお兄ちゃん的存在の松田“CHABE”岳二。DJとして活躍しながらCUBISMO GRAFICO名義で音源制作をする彼が、初めてCHABE名義で制作したソロ・アルバム『Me.』を完成させた。先行で発表した10インチに収録された楽曲に、新曲を加えた全11曲。櫛引彩香やイルリメ、LOVE AND HATESをゲストに迎え、まるで自宅のリヴィングから発信しているような、ゆったりと漂うエレクトロニック・ポップの世界を創出している。また、そのCHABEがリーダーとなりTGMX、恒岡 章、村田シゲらと結成したCUBISMO GRAFICO FIVEのミニ・アルバム『HALF DOZEN』も続けて登場。こちらは前作『DOUBLE DOZEN』とシンクロするクィックなショート・チューンや話題となった“CHUKIT”のリミックスなど、前作との兄弟盤的な位置付けと言えよう。

そして最後は、これまでにアルバムを2枚発表し、このたびNiw!に移籍してきたenie*meenie。4人編成となって初となる彼らの2年8か月ぶりとなる新作『FIVE ON THE MOVE』は、キラキラしたサウンドに載った痛快なメロディーラインがこれまでにも増して研ぎ澄まされた感のある仕上がりだ。今後も注目のニューカマーが予定されているというNiw!から目が離せない!

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、CHABEのファースト・アルバム『Me.』、CUBISMO GRAFICO FIVEのニュー・ミニ・アルバム『HALF DOZEN』、enie*meenieのニュー・アルバム『Tokyo reflection』(すべてNiw!)