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JILL SCOTT

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/07/20   23:42
更新
2011/07/20   23:43
ソース
bounce 334号 (2011年7月25日発行)
テキスト
文/林 剛

 

こちらも『4』! 女王が開放感を纏って新たな一歩を踏み出した!

 

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ついにヒドゥン・ビーチを離れ、ワーナーから再出発を図ったジル・スコット。オリジナル4作目となるこの『The Light Of The Sun』では3枚続いた〈Words And Sounds〉シリーズとは訣別するも、言葉と音で日常をメロウに描いていくスタイルに変化はない。が、ドレー&ヴィダルが手掛けた“Blessed”に始まり、アンソニー・ハミルトンとデュエットしたケルヴィン・ウーテン制作の流麗なミッド・ダンサー“So In Love”(アル・グリーン節も効いている)と続く序盤から、あの“Golden”並みの開放感に満ち溢れ、その昂揚が全編を貫くあたりは過去の3作とはやや趣を異にする。スペシャル・エド“I'm The Magnificent”ネタで同郷フィリーのイヴを招いた“Shame”、リサ・リサ&カルト・ジャム名曲を引用してダグE・フレッシュのヒューマン・ビートボックスと絡んだ“All Cried Out Redux”でのブロック・パーティー感覚も賑やかで楽しい。ポール・ウォール客演の“So Gone(What My Mind Says)”も含め、ジルらしいジャジーネスの表出に尽力したJR・ハトソンやアダム・ブラックストーンらの続投組、及びウォーリン・キャンベルのサポートも文句ナシ。初の全米総合チャート1位獲得も頷ける、太陽のように眩しい快作だ。

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