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Budamunk

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/07/22   19:48
更新
2011/07/22   20:08
ソース
bounce 334号(2011年7月25日発行)
テキスト
文/一ノ木裕之


時の人は大忙し! 関連作品が2枚も登場です!



Sick Teamのアルバムで大きな支持を集め、その動向に視線が注がれるDJ/プロデューサーのBudamunk。ここにきて彼の関連作が2枚連続でリリースの運びとなった。

まずはBudamunkがLAで活動していた2004年に結成した5人組、Keentokersの新作『The Fresh Speech』。現在はISSUGIやS.l.a.c.k.らを擁するDOWN NORTH CAMPにも名を連ねるOYGのヴァイリンガルなラップは本作の強み。時に滑らかで、時にラフでゴツゴツとした彼のフロウの押し引きが、もう一方のMCであるジョー・スタイルのストレートなラップとコントラストを描く。

これに続いて発表されるのが、90年代を中心に活動を続けるLAのMC、ドクター・ウープと完成させた『Black Love Oriented』だ。ここでは“Sparring Match”でS.l.a.c.k.、ISSUGI、OYGとマイクを回したほかは、彼のコクのあるラップを全編に配している。いずれもBudamunkらしいミニマルなサンプリング・ワークを極めたトラックがラッパー陣のグルーヴを丸ハダカにし、彼のサウンドの変わらない核を窺わせるアルバムだ。