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Music Before Going To Bed

鈴木惣一朗が推薦するとびっきりホーリーなアルバム10撰――(1)

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/11/23   18:00
更新
2011/11/23   18:00
ソース
bounce 338号(2011年11月25日発行号)
テキスト
文/村尾泰郎

鈴木惣一朗いわく「〈子守唄〉〈祈り〉〈クリスマス・ソング〉は、三本柱みたいな感じで自分のなかにある」とか。それでは!というわけで、お気に入りのクリスマス・アルバムを選んでもらうことに。「一年中聴けて、外は雪でも温かな気持ちにしてくれる音楽」という視点で選ばれた10枚は、クリスマスを楽しむためだけではなく、ポップスとしてもクォリティーの高いものばかり。真夏に聴いてもクリスマスの夜みたいにホーリーな気分にしてくれて、シアワセな夢が見られる子守唄なのだ。



SUFJAN STEVENS 『Songs For Christmas』 Asthmatic Kitty(2006)

彼が友達に渡すため、毎年作っていたクリスマス・ソングを集めてボックスにしたもの。どの曲も入念に作られていて、もはやフランク・ザッパ状態(笑)。スフィアンもドン・ペリスもクリスチャンで、そういうところも音楽に出ている気がするね。

 

JAMES TAYLOR 『James Taylor At Christmas』 Columbia(2006)

去年、初めて武道館でJT(ジェイムズ・テイラー)のライヴを観たんです。歌はうまいし、自分がやってきた音楽が血や肉になっている人で素晴らしかった。JTの歌って、どんなにシャウトしていても、僕には子守唄にしか聴こえないんだよね。

 

ROSIE THOMAS 『A Very Rosie Christmas』 Nettwerk(2008)

スフィアン・スティーヴンスの奥さんで、最近ではスフィアンがバックを手伝っていたりする。だから、サウンド・メイキングはスフィアンとよく似てるんだよね。でも、ロージーのほうはすごくガーリー。スフィアン好きには外せない人です。

 

HARRY NILSSON 『Son Of Schmilsson』 RCA(1972)

チェット・ベイカーとかニック・ドレイクとか、何か痛みを抱えながら、それを乗り越えて美しい音楽をやろうとしていた音楽家はみんな興味があって。彼もそのひとりで、“Remember Christmas”をどんな気持ちで歌ったのかってすごく考える。

 

World Standard 『みんなおやすみ』 Stella(2011)

最近、音楽的な関心がアルゼンチンの音楽からキリスト教的なものへ変化していて、クリスマス・ソングを作ってみよう、と思うようになった。1曲目の“クリスマスのうた”は子守唄であると同時に、初めて作ったクリスマス・ソングなんです。

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