QLUSTER 『Antworten』 Bureau B（2012）
完全アンプラグド&即興で挑んだというこの新作をはじめ、〈K〉から〈C〉を経て〈Q〉になって以降ますます精力的に活動するクラウト・ロックの重鎮。アナログ・シンセを用いた白昼夢系アンビエント版“Dominican Fade”は、きっとエメラルズらも虜にするはず。
GANG GANG DANCE 『Eye Contact』 4AD（2011）
同じブルックリンを拠点に置くライヴァル・バンドから、キーボード担当にしてプロデュースもこなすブライアンが参戦し、アルバムきってのポップ・チューン“Ice Cream”をまさかのエキゾティックなヘンテコ・ディスコ・チューンに! 我の強さが滲み出ています。
HUDSON MOHAWKE 『Satin Panthers』 Warp（2011）
唯一ワープからの参加となったビート・シーン期待の星。ファニーなスティールパンの音とドカドカしたドラムを抜いてそれを繰り返していく“Rolls Bayce”は、パッと聴きポップなのに、ヘンなブレイクやノイズ音がオタクっぽくて……凄く〈らしい〉と思います。
LCD SOUNDSYSTEM 『London Sessions』 DFA／Virgin（2011）
元LCDサウンドシステムのツアー・メンバーとして活躍したパット・マホニーによる“My Machines”は、ドラマーらしく小気味良いビートが先導するディスコ・チューンに。そのまま残されたゲイリー・ニューマンの歌パートも、妖しさ満点で発光していますよ。
EYE YAMATAKA 『RE...REMIX?』 commmons（2008）
ハードコア・パンク出身でその後ミニマル音楽に傾倒していったという部分が、バトルスと重ならなくもないEYE。オリジナルでもシンガーとして参加していた彼が、ドラムやシンセやいろんな音がポリリズミックにうねる密林ジャム“Sundome”で再度大暴れです。
