2011年秋に韓国でデビューを果たした5人組ボーイズ・グループ、MYNAME。韓国を代表するR&BデュオであるFly To The Skyのファニさんが手掛けたことでも話題を呼んだ彼らが、6月11日に東京・SHIBUYA-AXでファンクラブ・イヴェントを開催しました。
1曲目を飾ったのは、7月25日にリリースされる日本デビュー・シングル“Message”のジャパニーズ・ヴァージョン。サビのキャッチーなフレーズとキレのあるパフォーマンスで魅せ、会場を沸かせたところで、自己紹介も含めたMCへ突入。「MYNAMEのいろんな〈Message〉を用意しました」というコメントにふさわしく、今回の公演ではさまざまなコンテンツが目白押しでした。
前述の“Message”のジャパニーズ・ヴァージョンをはじめ、メンバーが「甘い曲です」と紹介し、5人の活き活きとした表情もキュートな“I want you”、ステージとのコール&レスポンスも楽しい“Summer Party”、韓国での最新曲“Hello& Goodbye”など、ヴァラエティーに富んだ楽曲が披露されたこの日のステージ。中盤では女性シンガーのYU-Aが登場し、彼女のアルバム『DREAM』でコラボレートした“SWITCH”をパフォーマンスするなど、サプライズ的な要素も満載でした。
MCでは、先日発表された日本デビューへの意気込みを語る場面が。できるだけ日本語で応えようとするメンバーの真面目な姿勢が印象的だったのですが、インスくんが日本語で「日本で早くデビューをしたいです。とりあえず。あと、日本でトップになったら、東京ドーム……一緒にとっとっとっ……」と言葉につまり、セヨンくんから「大丈夫ですか～!?」とツッコミが入る一幕も（ちなみに、東京ドームでコンサートがやりたい、とのこと）。
続いて、“Message”の日本語版のPVについて聞かれると、コヌくんが「撮影する前に21時間練習をしました。なので、とても疲れていたんですが、実際にPVの撮影に入ると、セヨンくんが足を怪我してしまったんです。本当に大変なことになってしまいました。でも、ファンのみなさんのために、（セヨンくんが）耐えながら一生懸命頑張って撮影にのぞんでくれたので、素晴らしいPVになりました」と裏話を告白。セヨンくんは「いまも実は、（足が）ちょっと痛いですけど、ファンのみなさんがいるから大丈夫です!」と日本語でコメントし、客席からは黄色い歓声が上がっていました。一方チェジンくんが、「PVで、飛行機のなかでiPadを見ているシーンがあるんです。みなさんはニュースを見ているんじゃないかな?と思われるかもしれませんが、ゲームをしていました」と話すと、セヨンくんが「やっぱり～」と日本語でツッコミを入れるなど、メンバーの仲の良さがうかがえる場面も。
そして「日本に……“Message”を……」と日本語で喋ろうとしたジュンQくんは、途中で「韓国語でいいですか?」と助けを求めるも、メンバーから「ジュンQさんはダメです!」「日本語でお願いしますー! できますよ!」「ファイティン!」と声援を受け、再びチャレンジ。「日本に“Message”を届けるということで……」と果敢に挑み、メンバー&会場から〈おお～!〉と声があがるも途中で韓国語に切り替え、「“Message”の日本語ヴァージョン（のPV）を撮るときに、セットが飛行機の格納庫という設定だったんです。あんなに素敵なセットだとは知らなかったので、とっても驚きました」とコメントを寄せていました。すると「何が驚いたかというと、僕たちがこれまでに乗ったことがないような、ファースト・クラスの席を連想させるものだったんですね。だから驚いたって言う意味なんです」とセヨンくんが補足していたのも印象的でした。
続いて、セヨンくんに「インスさんはぜーんぶ、日本語で!」とふられたインスくんは、「日本のみなさん、会いたかったです。愛してる」と日本語で話したあと、「特にコレといったエピソードはなかったんですが、僕たちが日本デビューのために一生懸命頑張っているということを、PVを通して感じていただけると嬉しいです」とのこと。それぞれ、ここでしか聞くことのできないエピソードが満載で、会場からは大きな声援が。そのほかにも、MYNAMEが実名で登場する漫画「王子どもと同棲はじめてみます。」が小学館「Sho-Comi（ショウコミ）」でスタートすることや、公式モバイルサイトのオープンの話題も飛び出し、次々と届けられる新たな〈Message〉に、ワクワクした方も多かったのでは?
終盤では、韓国の最新曲“Hello& Goodbye”のPVの話が登場。劇中で役者としてアクション等を披露し、スーツ姿を「カッコいい!」と褒められたコヌくんは、照れつつも「自分ではカッコいいとは思っていません。でもPVの出来栄えがよかったので、みんなにありがとうと伝えたいです。メンバーのみんながたくさん応援をしてくれて、とても感謝しています。アクション・シーンはとても大変でした」とコメントし、その流れで“Hello& Goodbye”に突入。「今回僕たちは（“Hello& Goodbye”で）スーツを着ているんですが、この曲はスーパーマンのようにカッコいい感じで、無表情なんです。これが、“Hello& Goodbye”のコンセプトなんです。それをぜひご理解頂ければと思います」という説明どおり、本編ラストはとてもシックでクールな一面が垣間見られるステージとなりました。
今回の公演では、集まったオーディエンスへ向ける愛らしい表情や丁寧に手を振る姿も印象的だった彼ら。アンコール後の挨拶でコヌくんが話した「今日もたくさんの感動をもらいました。ありがとうございます。7月25日にMYNAMEが日本のファンのみなさんのために感動をあげます。楽しみにしてください」というコメントの通り、MYNAMEはこれからさらなる感動を届けてくれることでしょう。韓国と日本、それぞれの活動を経て、どのようなグループへと成長を遂げるのが、見逃せない日々が続きそうです。
〈MYNAME ファンクラブ・イヴェント ～Message～ @ SHIBUYA-AX〉
1. Message（ジャパニーズ・ヴァージョン）
2. I Want To
3. What’s Your Flavor
4. SWITCH
5. SUMMER PARTY
6. Hello & Goodbye
7. Replay
8. Message（ジャパニーズ・ヴァージョン）
■ MYNAME “Message（ジャパニーズ・ヴァージョン）”
