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FLEETWOOD MAC

連載
NEW OPUSコラム
公開
2012/10/24   00:00
ソース
bounce 349号(2012年10月25日発行)
テキスト
文/赤瀧洋二


インディー界の顔役が集結して伝説に敬礼!!



このたび登場したフリートウッド・マックのトリビュート盤『Just Tell Me That You Want Me: A Tribute To Fleetwood Mac』をご紹介。先行配信されたMGMT“Future Games”が、今年6月にみずから命を絶ったボブ・ウェルチ在籍時代の隠れた名曲ということでも話題を集めていますが、その他にもビリー・ギボンズ(ZZトップ)やマリアンヌ・フェイスフルらオヤジ泣かせなメンツを交えつつ、リッケ・リーにテイム・インパラ、アントニー・ヘガティにカレン・エルソンなど多くはフレッシュなアクトで固められていて、これはスルーできませんよ!

例えばベスト・コーストによる“Rhiannon”ではスティーヴィー・ニックスと声質が似ていることに驚かされたり、そこまで原曲とかけ離れていないウォッシュト・アウト版“Straight Back”を聴いてポップ期(80年前後)のマックとチルウェイヴの近似性を発見できたり……現行インディー・ファンが本家の魅力を知るきっかけになりそうな内容ですね。ちなみに、来年にはマックが再々結成して新作を出すことも予定されているのだとか。この一枚がきっとバンドの追い風になるはずです。

 

▼関連盤を紹介。

左から、MGMTの2010年作『Congratulations』(Columbia)、ベスト・コーストの2012年作『The Only Place』(PIAS)、ウォッシュト・アウトの2011年作『Within And Without』(Sub Pop)