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第48回——キルスウィッチ・エンゲイジ

連載
OSHIETAL
公開
2013/04/23   18:05
更新
2013/04/23   18:05
ソース
bounce 353号(2013年3月25日発行)
テキスト
文/山口コージー


Oshietal_KSE_A



スギ花粉も吹き飛ばす鋼鉄連載〈OSHIETAL〉、今回はマサチューセッツのキルスウィッチ・エンゲイジ(以下KSE)をオシエタル! アフターショックとオーヴァーキャストの解散後、両バンドの中心メンバーが99年に結成。メタルコアの台頭に尽力し、その功績が認められてロードランナーに移籍するや、一気にメインストリームでの成功を手にするのである。その後、アヴェンジド・セヴンフォールドらと共にクラシック・メタル復興を推進したことも触れておくべきか。つまり、KSEは現行シーンのトレンドを作った重要グループと言えよう。

そんな彼らが4年ぶりとなるニュー・アルバム『Disarm The Descent』を完成させた。しかも、約10年ぶりにオリジナル・メンバーのジェシー(ヴォーカル)が復帰とくれば、期待するなというほうが無理な話! 初期2作品を思わせるような、鋭角的でブルータルで疾走感と重量感を恐ろしく備えたサウンドを作っているのだから、興奮を禁じ得ないよな! もちろんジェシーの持ち味である情感豊かなヴォーカルもたっぷり活かされ、デス声を得意とした前任時代とはひと味もふた味も違う雰囲気を創出。そのジェシーとアダム(ギター)のユニット=タイムズ・オア・グレイスや、アダムがプロデュースしたシャドウズ・フォールを筆頭に、ここ数年、KSE関連作品にハズレなし状態が続いていたが、これはちょっと別格だろう! 新生KSEの衝撃を体験せずして、メタルをカタルべからず!!



▼関連盤を紹介。

左から、キルスウィッチ・エンゲイジの2002年作『Alive Or Just Breathing』、同2009年作『Killswitch Engage』、タイムズ・オブ・グレイスの2011年作『The Hymn Of A Broken Man』(すべてRoadrunner)、シャドウズ・フォールの2012年作『Fire From The Sky』(Razor & Tie)

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