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【第22回】――ダフト・パンク

連載
ハマ・オカモトの自由時間
公開
2013/07/17   00:00
ソース
bounce 356号(2013年6月25日発行)
テキスト
構成/編集部


ハマ・オカモト先生が聴き倒しているソウル〜ファンクを自由に紹介する連載!



【今月の課題盤】DAFT PUNK 『Random Access Memories』 Columbia(2013)

前号で表紙を飾っていましたが、今回はダフト・パンクの最新作『Random Access Memories』を取り上げたいと思います。タイトルからしてカッコイイ(笑)。ダフト・パンクは昔から好きで聴いていて、“Around The World”をコピーしたこともありました。で、今回の作品に関しては本当に期待しかなくて、先行シングル“Get Lucky”のラジオ・エディットだけは買いましたが、アルバムの全曲試聴もあえて聴かず、リリースされるまで待ちました! もう1曲目から「太陽にほえろ!」のテーマかと思って笑っちゃって。このイントロ、モロですよね?

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ちょうど表紙だったので

アルバム全体は相変わらず雑多な感じですよね。曲調はさまざまで統一感があるってわけじゃないし。ジョルジオ・モロダーの語りが入っている“Giorgio By Moroder”とかカッコイイですね。他のゲスト・ヴォーカル陣も良かった。昔のダフト・パンクの感じもありながら、ちゃんとイマっぽい作品に仕上がっています。あと個人的には生演奏が多いのがホントに嬉しい!  言葉にしていないだけで、〈お前らちゃんとしろよ!〉って言われてるような感じですね。この作品はある意味いまの音楽シーンを変えるぐらいのものだと思うんです。すごくセンスがいいことをしていながら尖りすぎず、多くの人にちゃんと伝わって、広がっていってる。そして結果的に全米1位を取っているわけで、そういう結果が聞けるのは幸せです。そういえば、リアム・ギャラガーが“Get Lucky”について〈あんな曲、俺でも書ける〉と言ったらしいですけど、逆にあんな曲を書けるのが凄いんですよ! 確かに全然複雑な曲じゃなくて、やろうと思えば俺らでもできるレヴェルの演奏なんです。以前紹介したシックのナイル・ロジャースがひたすらギターをカッティングしていて、簡単なメロディーを繰り返してるだけなのに、こんなカッコ良くやれてしまうのがニクイ!

あと、ジャケに自身のヴィジュアルを出したのは初めてですよね。シルヴァーの仮面が「宇宙刑事ギャバン」っぽいですが、最初に言った「太陽にほえろ!」然り、これ、知っててやってるんですかね……? 両方とも同じくらいの年代なはず……。かつて松本零士さんが“One More Time”のPVを手掛けているという経緯もあるし……もし確信犯だったらもう脱帽ですよ(笑)。

このアルバムを聴いた時、感動のあまりTwitterに感想を3つ続けて投稿したんですが、リツイートされたのは30くらい。セブンイレブンで〈ファミチキください〉って言ってしまった話のツイートは250近くリツイートされたんですが(苦笑)。ホント、いろんな人に聴いてほしいです……。

 

PROFILE/ハマ・オカモト



OKAMOTO'Sのヒゲメガネなベーシスト。最新アルバム『OKAMOTO'S』(ARIOLA JAPAN)が大好評! 7月31日にはニュー・シングル『JOY JOY JOY/告白』のリリースが決定! 〈ROCK IN JAPAN〉をはじめ、夏フェス出演も続々と決定しています。最新情報は〈www.okamotos.net〉へGo!