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ハルカトミユキ・ハルカの詳しいことは、知らないが。(第3回)

連載
皿えもん
公開
2013/08/26   18:00
更新
2013/08/26   18:00
テキスト
文/ハルカ(ハルカトミユキ)


アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載に、今月からハルカトミユキのハルカが登場! 詳しいことは知らないが、好きだと言わせろ!……という勢いで、お気に入り盤を紹介します。第3回は銀杏BOYZ!!



ハルカトミユキ・ハルカの詳しいことは、知らないが。(第3回)



銀杏BOYZ 『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』 初恋妄℃学園



こんにちは、ハルカトミユキのハルカです。

先日、北海道の石狩で行われた〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉に出演したのですが、その日が見事に原稿の締め切りの日で、いま東京へ帰ってきて慌ててこれを書いています。

そんな第3回では、銀杏BOYZの『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』をご紹介します。
銀杏BOYZに出会ったのは中学生の時でしたが、その時は前回(連載第2回参照)と同様、「この世にはなんて気持ち悪い音楽があるんだ」と思いました。

中学生、高校生の時に誰もが一度は抱く〈汚いものへの憧れ〉みたいなものを、例に漏れず私も持っていて、汗と涙と鼻水と性欲の塊のような銀杏BOYZの音楽は、その時期の過剰な自意識をぶつけるにはもってこいの存在で、やっぱり例に漏れず私もそういう聴き方をしていました。
しかしそれを大人になってから聴くと、そのなかの美しさに打ちひしがれるのです。性衝動や破壊衝動ばかりが目立ってみえる音楽ですが、いまはどうしてか、そこから美しさが溢れ出しているような気がするのです。

僕と別れて君は仕事を辞めて/新幹線に乗って郡山へ帰った(“東京”より)

中学生の時、何とも思わなかったフレーズでいまは涙が出ます。大人になって不感症になるわけじゃなく、ただ音の性感帯が変わっていくのです。
「もう青臭くて聴けない」と思うアルバムやバンドが、誰にでも一つはあると思います。でもそうやって聴こえ方が変わった時、私は音楽が自分といっしょに生きているように感じます。

それではまた次回。



PROFILE/ハルカ



大学のサークルで出会った女子2人から成るオルタナティヴ・フォーク・ユニット、ハルカトミユキのギター/ヴォーカルを担当。2012年に初のEP『虚言者が夜明けを告げる。僕達が、いつまでも黙っていると思うな。』を、今年3月には2枚目のEP『真夜中の言葉は青い毒になり、鈍る世界にヒヤリと刺さる。』(H+M)をリリースし、各メディアで〈今年ブレイクする新人〉として話題を集める。今後は8月31日、9月1日に開催される〈SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013〉への出演ののち、9月には自主企画イヴェント〈進撃の小さな巨人〉の第2回も控えています! その他のブランニューな情報についてはオフィシャルサイトをチェック!!