日本の邦楽家。本名は唯是靖子（ゆいぜ・やすこ）。幼少より父・中島雅楽之都（うたしと）に箏を学ぶ。東京音楽学校（現・東京藝術大学）在学中に宮城道雄、宮城喜代子に師事。作曲法を平井康三郎に師事。1952年に箏の音量を拡大する「箏響台」の完成に協力し、東京フィルと初演。米留学を経て、57年に邦楽作曲家の唯是震一と結婚。以来、ジョイントリサイタルや発表会を開催するほか、パリ・ユネスコ国際音楽祭の日本代表など欧米各地で公演を行なう。生田流箏曲の流派である正派邦楽会二代目家元として邦楽の振興に努め、79年に芸術祭優秀賞、2004年に音楽文化振興功労賞と受賞歴も多い。2021年10月10日に悪性リンパ腫のため死去。95歳没。
2021/10/26 (2021/10/26更新) (CDジャーナル)
