フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年06月05日 |
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規格品番 |
PROC-2208 |
レーベル |
|
SKU |
4988031334607 |
※ 正規盤初CD化
※ 本国のオリジナル・アナログ・マスターよりハイビット・ハイサンプリング(24bit/192kHz)化したマスターを使用
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ 解説:増田良介氏(新規序文解説)他、作品解説含む解説書合計6ページ
この盤は、1972年10月17日にクック版第3稿(第1版)を初演したウィン・モリス&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団が、翌73年にPHILIPSレーベルへ収録したアルバムで、当時第3稿の世界初録音盤としてLPでは2枚組で同年にリリースされました。それより以前はクック版第2稿をいち早く録音したオーマンディ盤があった位でしたので、当時最新の第3稿はまだ世界的なマーラー・ブームが来る直前とはいえ、各方面から注目が集まり、ウィン・モリスは一躍注目されることになります。
しかし、この第3稿はその後1976年に出版され、クック自身もその年に亡くなって以降は1979年にクルト・ザンデルリングが録音するまでこのモリス盤しかない状態が続き、レヴァインやラトルの1回目の録音など他の録音も生まれましたが、第10番に関しては今一つ認知が遅れたと言えます。クック以外もこの曲の補筆を行った版があったとはいえ、完成度の高さによりその後1989年になってこの第3稿を元にクックの遺志を継いだゴルトシュミットとマシューズ兄弟が改訂を加えた第3稿(第2版)が出版されて以降、ハイディング&ウィーン・フィルのDG盤やラトル2回目のベルリン・フィル盤など、ようやくマーラー作品としての認知・認識が高まってきました。
尚、DG はこのハーディング盤が全曲ではレーベルとしての初録音となりました。このようななかで、第10番の演奏・録音史的な観点からも重要な転換点となったこのモリス盤は、PHILIPSからCDで復刻されることもなく埋もれた状態にあり、輸入盤で別レーベルからライセンス発売はあったものの、正当な評価が無いまま現在に至っています。
現代で演奏される機会も増えてきたクック盤の変遷を振り返る面でも、重要なマーラーの録音盤として、今回、満を持して正規盤リリースを行いました。音も本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからあらためて復刻を行っていますので、CDとしての最良の形での再評価が期待されます。
尚、今回84分超えを1枚に収録しました。今回の復刻のために新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから、ハイスペックでハイビット・ハイサンプリング化(192kHz/24bit)を行っています。また、増田良介氏による新規序文解説を掲載。オリジナル・ジャケット・デザインも採用しています。今回のVintage+plus Vol.28 は全7 タイトルを発売します。
構成数 | 1枚
1. グスタフ・マーラー:交響曲 第10番 嬰へ短調 (クック版第3稿)
【演奏】
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ウィン・モリス(指揮)
【録音】
1973 年3 月 ロンドン
【原盤】Philips
【Original Recordings】Recording Producer: Gavin Barrett、 Sound Engineer: Robert Auger
【First LP Release】6700067
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1.[CD]
タワーの解説や諸氏のレビューにもある通り、マーラー演奏のパイオニアだったモリスの決定的名演。クック版では、レヴァイン盤と双璧だと思う。当時のジャケットも雰囲気満点で、タワーレコードの復刻の選曲やセンスの素晴らしさには改めて感謝。モリスにはレーベルは異なるが、マーラーの他の交響曲やベートーヴェン全集など立派な演奏があるのでどこか復刻してくれないかな。あとデッカだとアシュケナージのラフマニノフ交響曲全集と管弦楽曲をぜひ(現在輸入盤等で出ているものは、シンフォニック・ダンスに音飛びがあるらしく、オリジナルに遡ってお願いしたい)!
ちょうど20歳のときに当初5千円の2枚組LPだったものが、装丁を変えずに3千円の廉価盤になってすぐに買った。第5楽章に圧倒された。毎日仕事から帰ってきて、さめざめと涙を流しながら聞いた。大粒のナミダが止まらなかった。その後いろいろな演奏が出たけど、どれもつまらなかった。
忘却の彼方にあった巨大なXの文字に再会したあとCDをかけてみた。その終楽章の茫洋たるテンポに感動が蘇った。
やはり、これ以上のものはない。
ベト10を録音(廃盤)したこともあるモリスは、マーラーの解釈で功績を残しました。マラ10のスタンダードとも言える当演奏は、やや遅めのテンポでマーラーの静寂な世界観を細かいニュアンスで表現し、抒情豊かに大きなスケールとなっています。
クレンペラー時代のフィルハーモニアですから、重心低く安定感があり、弦楽器の響きも美しく深みがある魅力的な快演です。
アダージョのみで済ませている聴者に推奨したいアルバムです。タワレコ限定ですし、フィナーレが感動的です。
※アナログ録音、ルビジウム・クロック・カッティングCD。
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