今回よりbounce.com編集部員が足を運んだライブレポを不定期でお届け!! 第1回目は、元ナンバーガールの田渕ひさ子正式加入後の初ワンマンとなったbloodthirsty butchersの新宿リキッドルーム速報です。
もう溢れんばかりのオーディエンスの前に登場したbloodthirsty butchers。ギターとベースを挟むようにステージ中央に田渕ひさ子が立つという布陣がまず新鮮で、思いっきりギターを弾きまくるチャコさんの勇姿が眩しいっす。眩しすぎっす。ナンバーガール後期では、変則リズムに絡まるようなニューウェイヴィーなリフを主体にしたギター・プレイを聴かせていた彼女ですが、ブッチャーズではスキマを埋め尽くすフィードバック・ノイズ・ギターを放射しまくりで、これがまたカッコイイのなんの!! そしてもちろん注目はステージ右手の定位置で無敵のオーラを魅せる吉村秀樹。殺伐ノイズの次にいきなり美麗アルペジオに転調したりするギター、そしてこちらも彼独自のメランコリックな歌メロと、ブッチャーズの魅力を遺憾なく発揮してました。
個人的には、各プレイヤーがオルタナティヴな轟音を叩きつけるなかメロディーが昂っていくアンコール・ラストの“時は終わる”がとにかくクライマックスに相応しい盛り上がりで、終演後はちょっと放心。まるで鉛のような8ビートをナマで体感したあと、最新アルバム『荒野ニオケルbloodthirsty butchers』を聴くとまた違った趣で響いてきたりしました。(内田暁男)
・6月6日bloodthirsty butchers@新宿リキッドルーム/セットリスト
MI ファウスト
M2 lucky man
M3 nagisanite
M4 no future
M5 2月
M6 3月
M7 dorama
M8 サラバ世界君主
M9 ゴブリン
M10 影を慕いて
M11 アカシア
M12 -100%
M13 燃える、想い
M14 カラス
M15 アリゲーター
M16 方位
E1 悲しみをぶっとばせ(インスト)
E2 ROOM
E3 omaega daikiraida
E4 時は終わる