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第3回 ─ 「house of liquid」@新宿リキッドルーム 2003年6月21日(土) DJs:MOODMAN,FUMIYA TANAKA,Y.SUNAHARA

連載
ライヴ&イベントレポ 
公開
2003/06/23   17:00
更新
2006/01/19   18:37
テキスト
文/原田 亮

bounce.comライヴレポ、今回はクラブ・イベント編。東京一の伊達男MOODMANがレジデントを務める人気イベント「house of liquid」に砂原良徳、田中フミヤの両名が登場。ということで新宿リキッドルームに飛び込んできました。


MOODMAN

トップ・バッターは、久々リキッドルームでのDJプレイとなった砂原良徳。この日の選曲はこれでもか! というくらいオールドスクール・ハウス攻め、シンプル&ファットな音響に砂原氏の〈ビート愛〉を感じます。「Do You Wanna Go To Da Discooo?」なんて雄叫びネタ(DJ トンカの名曲“Phunky”だったと思います)がダンス・フロアにこだました終盤戦には、既にそこら中の人が汗だくでハネまくっておりました。続く二番手、INDIVISUAL ORCHESTRA名義の新作リリースを控えた田中フミヤは、欧州産ディープ・テクノを中心に渋めのプレイ。元祖不良DJの〈じらしの美学〉は相変わらず健在で、途方もなくドープな世界を展開したかと思えば、突然アクフェンの激ファンキー・チューンを挿み込んだり、そのアップダウンに昇天させられる瞬間が、もう何度も、何度も、何度も…(以下、延々ディレイ)。そして大トリは先日発表したDJミックスCD『Sessions vol.1 "WEEKENDER" dj mixed by MOODMAN』も大好評な若頭、MOODMAN。ニュー・ウェーヴ・ファンクから北欧テクノまでを横断する彼のDJプレイはこの日も切れ味抜群。とくに後半、バトゥカーダのリズムを飲み込んだトライバル・ハウス群がかかり出すと、聴衆の恍惚指数は当日最高値をかるーく更新。あとは腰がくだけるまで、といった感じでラストまでウネりまくっておりました。


超満員のリキッドルーム

といった感じで、振り返れば三者全員メイン・ストリームという意味での〈ハウスDJ〉ではないのですが、各々のビート美学に思わず「ジャック・ダ・ハーーウス!」なんて叫びたくなるくらい、ハウス・ミュージックの本質的な気持ちよさを体感できた一夜でした。そうそう、ラウンジでのCARGO SYSTEMSとNANAO(DRY&HEAVY)による恐ろしくダビーで煙たいDJプレイも素晴らしく、バー・カウンターで所在無さげだったギャルも、気付けば明け方までガッツリ踊らされていましたよ。

▼ 出演DJの主な作品をご紹介。