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第4回 ─ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT@ZEPP TOKYO 2003年6月14日(土)

連載
ライヴ&イベントレポ 
公開
2003/06/27   17:00
更新
2006/01/19   18:37
テキスト
文/内田 暁男

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTが行った〈wild wild Sabrina Heaven Tour〉後半の東京公演……そこにはさらにタフ&タイトにロックをロールさせる4人の男たちがいた! というわけで6月14日、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT@ZEPP TOKYOの模様をお届けいたします!

 ニュー・アルバム『SABRINA NO HEAVEN』制作中に聴いていたというミュージシャンのひとり、デヴィッド・ボウイの“Star Man”が場内に響いたのち、メンバーがステージに登場。『SABRINA HEAVEN』収録の“ブラック・ラブ・ホール”~“メタリック”と重たくも突き刺さるような新型ロックンロールで突っ走りはじめる。チバのメランコリックなキーボード・プレイを中心とした中盤の長尺パンク・ジャズ“マリアと犬の夜”がどことなくドアーズを匂わせる瞬間も鳥肌だが、“太陽をつかんでしまった”“赤毛のケリー”“PINK”といった(どこか共通する)3曲が連打される箇所がとくに圧巻だった。ミディアム・テンポのグルーヴのなかで渦を巻くギターと艶かしいメロディーがジワジワと脳を犯していく快感といったらない。ないったらない。そしてボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ“No Woman, No Cry”の一節をダビーに翻案したのち、“リボルバー・ジャンキーズ”になだれこむ1回目のアンコール・ラストには、後期クラッシュをみて興奮を抑えられなかったし、2回目のアンコールで演奏された最早ミッシェル・クラシック“リリィ”に至っては完全に即死でしょう。

『SABRINA HEAVEN』及び『SABRINA NO HEAVEN』を聴けばわかることだけど、作品を重ねるにつれて演奏者に対する要求も相当タフなものになってきている事実、そしてその要求を上回るロックンロールを依然として奏で続ける4人の筋肉。目の前でそれを確認することができる喜びをあらためて噛み締めました。


・6月14日(土)THEE MICHELLE GUN ELEPHANT@ZEPP TOKYO/セットリスト

MI ブラック・ラブ・ホール
M2 メタリック
M3 ヴェルヴェット
M4 ミッドナイト・クラクション・ベイビー
M5 ジプシー・サンディー
M6 水色の水
M7 ゲット・アップ・ルーシー
M8 マリアと犬の夜
M9 DEVIL SKIN DIVA
M10 ブラッディー・パンキー・ビキニ
M11 太陽をつかんでしまった
M12 赤毛のケリー
M13 PINK
M14 デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
M15 カルチャー
M16 マリオン
M17 サンダーバード・ヒルズ