東京から2時間半もあればこんな常夏の楽園に着いてしまうんだからスゴイです。というわけでタワーレコードがプロデュースする〈JAPAN REGGAE FESTA IN 沖縄〉にいざ出陣!
……の前に、開演までの時間を会場である宜野湾海浜公園に隣接する人工ビーチ、その名もトロピカル・ビーチで過ごすことに。これがまた景色最高雰囲気最高オリオンビール最高沖縄そば最高な環境でして、そりゃ30度を越す暑さもなんのその、いろんな人たち(そんなに人が多すぎないところもグッド)が泳いだり寝たりしてました。僕も思う存分トロけるだけトロけてると隣から和饗のサウンドシステムが鳴り響いてきた……それからはもう全13アーティストが繰り広げるレゲエの祭典。
MIGHTY CROWN
さらにオリオンを摂取しつつ、Sister MAYUMI、Keyco、Amy-N-Ryooなど躍進目覚ましい女性アーティストたちの清涼感溢れるアクト、ハマの兄貴NAJAMANの赤裸々で男気溢れる語り口、ACKEE & SALTFISHの笑いを交えたエンターテイナーっぷりなどが体を心地よく揺らしてくれた。で、日も暮れようかという後半戦に登場したのはMIGHTY CROWN! 新作ミックス・アルバム『REGGAE TIME BOX』のリリースも間近な彼ら。ショーン・ポールやウェイン・ワンダー、エレファント・マンなどを矢継ぎ早に繋ぐセレクターと、ストップ&スタートを巧みに織りまぜながらオーディエンスを煽り(いじり)まくるDJのコンビネーションが冴え渡る世界水準のプレイを披露。こんなん上がるしかないっしょ。
RYO the SKYWALKER
ってことで次に、8月6日にニュー・アルバムのリリースを控えたRYO the SKYWALKERが現場のヴァイブをさらにアップ。いまやダンスホール・レゲエの顔的存在となった頼りがいのあるハンサム・ガイは、この日も人間味に満ちたリリックを卓越したスキルに乗せて放ちまくっていた。ここから3者のバックを務めるHome Grownにもビッグアップ!
PUSHIM
で、RYO the SKYWALKERの作品にも参加していたPUSHIMが次なる出番。シングル“I WANNA KNOW YOU”の艶やかなメロディーをはじめ、レゲエのうえでその太いノドが緩急自在に暴れまくる図はえらい気持ちいい! 彼女も最早風格すら漂ってました。
そして大トリはもちろんFIREBALL。セカンド・アルバム『BOOK OF LIFE~炎の章~』にてダンスホールをさらなる高みへ押し上げたいま最もノってる4人だけに、その勢いはスゴイです。シングル“KICK UP”のやたら耳残りするフック、“LIGHT UP THE FIRE”の会場全体ライターー!!(を着火しながら上に掲げるレゲエ界お馴染みの作法)な盛り上がりと、新作収録曲はバッチリ現場対応してたし、ラスト“ONE DAY”での澄み切ったCRISSの歌声はとにかく染みた。最高すぎな4人の超絶マイクリレーはこれまた世界水準でしょうマジ。
そして、そして出演アーティストが一人ずつ登場してマイクを回していくスペシャルなラストの大団円を過ぎたころには沖縄にすっかり夜の帳が降りてきてました。FIRE BALLのCHOZEN LEEはMCで「去年終わったときから楽しみにしてた」って言ってたけど、僕も早くも来年が楽しみになってきた!
・6月29日JAPAN REGGAE FESTA IN 沖縄出演アーティスト
和饗/KING RYUKYU/Sister MAYUMI/U-DOU & PLATY/HOME GROWN/NAJAMAN/Keyco/Amy-N-Ryoo/ACKEE & SALTFISH/MIGHTY CROWN/RYO the SKYWALKER/PUSHIM/FIREBALL