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第28回 ─ ピエール瀧 presents 7HOURS DELUXE@新宿リキッドルーム 2003年10月11日(土)

連載
ライヴ&イベントレポ 
公開
2003/10/23   18:00
更新
2006/01/19   18:37
テキスト
文/aokinoko

生粋のエンターテイナー、ピエール瀧がひょんなことから新宿リキッドルームの名物DJイヴェント〈7 hours〉に参戦。「瀧本人は当日、DJを全くやらないらしい」、そんな事前情報を耳に足を運ぶと……そこには大爆笑&大狂乱のオールナイト・ロング・パーティが待っていた!

行ってきました新宿リキッドルーム、〈ピエール瀧(以下、瀧) presents 7HOURS DELUXE〉。まずは早速、当日のプログラムをご紹介。

・ AM1:00頃開演。オープニング映像として、このパーティの元凶となったピエール学園VSリキッドルームチームによる野球試合の映像が流れ、パーティ開幕
・ イボピアス(瀧&天久聖一)によるカラオケ・ショー。“モニカ”、“Won't Be Wrong”などを熱唱
・ お笑い カリカ
・ ピエール瀧とベートーベン(ライブ)
・ 大槻ケンヂ、リリー・フランキー、瀧による三者トーク「渚のトーク」。ラストは大槻ケンヂが“踊るダメ人間”を熱唱の後、リリー・フランキーのギター伴奏により“なごり雪”を大合唱
・ 生! 究極ホ乳類ニシイ
・ お笑い おぎやはぎ
・ 狂人ドラム大会
・ DJ TASAKA&PRINCE TONGA(VJ)
・ AM8:30、フィナーレ。“蛍の光”をバックに餅投げ(瀧&ニシイ&リキッドルームY氏)。飛び入りでブライアン・バートン・ルイスも餅投げ参戦


リリー・フランキー×ピエール瀧×大槻ケンヂ (photo : aokinoko)

と。よくもまあ7時間でこれだけの濃いい内容を展開したもんだと改めて実感しちゃいましたよ、ほんと。一見、瀧版「オレたちひょうきん族」もしくは「8時だよ! 全員集合」か? とも想像しがちな雰囲気だったけど、〈ピエール瀧とベートーベン〉によるライブでそれはひっくり返されたっす。まさに〈圧巻〉の一言。ベテラン・ミュージシャンをバックに、堂々と歌う瀧・・・。面白すぎ、カッコ良すぎるよ瀧正則! 人生時代の名曲がドファンキーなロックに変貌したり、ほぼ未発表だという素敵なバラードに拍子抜けさせられたり、極めつけはやっぱり後半の電気グルーヴ・メドレー! 踊れるわ笑えるわ真剣に聞き入るわで、はっきり言ってド肝を抜かれた次第。砂原良徳(まりん)の雄姿を久しぶりに見ることが出来て嬉しいRAVEっ子も多かったかと思われる。


究極ホ乳類ニシイ (photo : aokinoko)

そのほか、三者トーク(大槻ケンヂ×リリー・フランキー×瀧)の見事な深夜の居酒屋トークも貴重なものだったし、あとはやはり〈究極ホ乳類〉生ニシイのインパクトでしょう! あの奇っ怪な動きとキャラは、やっぱり生でも変わらないのね(笑)。瀧がニシイに自分の宝物(プロレスラーのフィギュア、PRIDEのパンフ、とれまの001番レコード)を用意させておき、某番組フ○ンドパークでお馴染みのダーツ・ゲームを実施。彼が負けたらそのお宝は会場の観客にプレゼントというルールに、本気でいやがるニシイ。ほくそ笑む瀧。結果はもちろん全敗で観客へプレゼント。最後はとっておきのパラパラダンスを披露して、「ああ・・やっぱり究極ホ乳類だった」と再認識。カリカやおぎやはぎといった、一筋縄ではいかない笑いを持つ芸人を引っ張り出してくるところも瀧っぽさ満点で、すべての瞬間において〈エンターテイナー瀧〉の力をまざまざと見せつけられた夜であり、祭りでありました。では最後に、餅投げと共にこのパーティの終幕を飾った瀧の観客へのねぎらいの一言を。

「死ねーー!」


・ピエール瀧とベートーベン セット・リスト
1. 運命
2. オールナイトロング
3. 俺が畳だ! 殿様だ!
4. ちょうちょ
5. さびしがりやの瀧
6. バカ正則
7. 元祖・力医師
8. キラーポマト
9. モテたくて・・・
10. 富士山
11. ガリガリ君

- ピエール瀧とベートーベン、メンバー
ギター・ベートーベン/ブラボー小松
ベース・ベートーベン/ジニームラサキ
ドラム・ベートーベン/吉村由加(from DMBQ)
シンセサイザー・ベートーベン/砂原良徳