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第8回 ─ アフター・モータウン(1)

つい手が出るノーマン・フィールズ

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2005/09/22   17:00
ソース
『bounce』 268号(2005/8/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

 自身がモータウンに在籍していたわけではなくとも、〈アフター・モータウン〉のファンク・ブラザーズと関係が深いという点で忘れちゃいけないのが、このノーマン・フィールズ。デトロイト出身で、リオン・ウェアにも通じる内省的な作風と独特の甘く危険なヴォーカルが人気を博してきた存在だ。

 そんなノーマンがジャスト・サンシャインに残したアルバム2枚がこのたび世界初CD化と相成った。まずデビュー作の『Norman Feels』はファンク・ブラザーズ構成員などモータウン人脈が大挙参加した〈ニュー・ソウル〉ムード満点の逸品。憂鬱で甘い空気が全編を支配するなか、ノーザン系の“Today”が鮮やかな印象を残す。一方、アール・ヴァン・ダイクらが参加した2作目『Where Or When』は、一転して60年代のモータウンを彷佛とさせるノーザン・ビート主体の作品に。アレサ・フランクリン“Until You Come Back To Me”のカヴァーも聴きモノだろう。タイプは異なるが、どちらも極上の〈アフター・モータウン〉作品なのは確かだ!

▼このたびCD化されたノーマン・フィールズの作品

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