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第68回 ─ Fantastic Plastic Machine 10th Anniversary Party@STUDIO COAST 11月2日(水)2005年

連載
ライヴ&イベントレポ 
公開
2005/11/10   18:00
更新
2006/01/19   18:38
テキスト
文/羽切 学

Fantastic Plastic Machineこと田中知之のデビュー10周年を祝し、大沢伸一、小西康陽、仲真史、ベンジャミン・ダイアモンド、RYOJI(ケツメイシ)、HALFBYなどが出演した盛大なパーティー、〈FPM 10th Anniversary Party〉。豪華極まりないラインナップによる当日の熱狂ぶりを早速レポートです!


須永辰緒

  気がつけば今年もいろいろなアニバーサリーがありましたが、こんなに盛大なアニバーサリーは見たことない! Fantastic Plastic Machineこと田中知之(以下、FPM)のデビュー10周年を祝ったアニバーサリー・パーティが去る11月2日(水・祝前)、新木場〈ageHa/STUDIO COAST〉にて行なわれました。アーティストにしてコンポーザー、アレンジャー、リミキサー、そしてDJ。映画、アート、音楽etcに並々ならぬ知識と情熱を持ち、誰からも親しみをもって「田中さん」と呼ばれるそのキャラクターの10年に渡る広い活動を象徴するかのような、ホントにヴァラエティに富んだアーティスト多数とともにこの日を祝います。
 
  会場に到着すると正面に掲げられたビルボードに〈FPM 10th ANNIVERSARY〉の文字が輝き、その下では入場を待つお客さんの列が。わ、出遅れたか?と思いつつ、会場に入ればすでに人・人・人……。それもそのはず、メインのアリーナでは小西康陽のDJにつづき、YOU THE ROCK★のライヴが行なわれ、となれば汗ダクにもなるってもの。ホカホカのTシャツ姿のお客さんが早くも続出。さらにこの広大なフロアを完全にロックしたのはつづくシークレットの大沢伸一(MONDO GROSSO)。時にハードに、時にロッキンに会場を揺らし、VJと照明効果も相まってみるみるうちにヒートアップ! その頃〈ROSE ROOM〉では暗闇のなか、須永辰緒、クボタタケシがジャズにラテンに……etcとグッド・ミュージックを連発中。そのリアクションも素晴らしく、フロアにいるお客さんの動きは一瞬も途切れることなく揺れ続けているのでした。


ベンジャミン・ダイアモンド

  メインに戻ると金原千恵子 feat.井出靖が、ステージいっぱいにミュージシャンを配したフル・ライヴ・セットで圧倒。「こんなにたくさんの人に祝ってもらってありがとうー」と本日の主役FPMが登場する頃には後ろの後ろまでびっしり超満員。圧巻。ステージのDJブースに立つFPMはいつも以上に大きく感じられ、はじまったDJプレイは期待にこたえるメドレー状態。おなじみのFPM自身のトラックからFPMのDJプレイにはかかせないアノ曲、ダフト・パンク“One More Time”がかかった瞬間には天井から照明がフロアに降り注ぐ! 完全にFPMワールドが炸裂しきったところで、ベンジャミン・ダイアモンドが登場。となれば披露されるのは、FPM最新シングルである“Tell Me”。もう完璧です。

 この後、FPMは〈ROSE ROOM〉、プールサイドのウォーターバーで1時間づつDJプレイでageHaの3フロアを一晩でジャック。アリーナはMURO、仲真史、松田岳二、SUGIURUMNとつづき、これって一種のフェスティバルみたい。こうして大充実の10周年パーティを終えたFPM。この当代一の充実っぷりを見るにつけ、今冬予定されている5thオリジナル・アルバムが楽しみでなりません。

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