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第10回 ─ ゆく年、くる年、ソウル年

FLOOR STEPPIN' フロアを軽快に揺らすクラシックス!!

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2006/02/23   10:00
更新
2006/02/23   11:26
ソース
『bounce』 272号(2005/12/25)
テキスト
文/JAM

MIKE AND BRENDA SUTTON 『Don't Hold Back』 Sam/Pヴァイン(1981)
コンポーザーとしてモータウンに数多くの名曲を残した夫婦デュオのデビュー作。プレリュード、ウェストエンド、プロファイルと並ぶNYベースのダンス専門インディー四天王の一角=サムからのリリースということもあり、クラブ・アンセムの古典“We'll Make It”を筆頭に、ダンス作の充実度はこの年にリリースされたアルバム中でも屈指のものだった(演奏陣も録音も西海岸なのだが)。狂喜のCD復刻だ。

THE BRIDES OF FUNKENSTEIN 『Funk Or Walk』 Atlantic/ヴィヴィド(1978)
パーレットとファンクな語彙で妍を競った、リーン・マブリーとドーン・シルヴァから成るPファンク本隊のスタメン女性デュオ。ジョージ・クリントン、ブーツィー・コリンズをはじめとして、関わる人たちが豪勢なら、テンションの高さも半端ナシ。何はさておき“Disco To Go”が強力だが、レパートリーはどんな曲調であろうと一向にファンクしまくっているのがこれまた凄い。世界初CD化。

REVELATION 『Revelation』 Handshake/DIZZARE(1982)
NYにて行われるソウル・アーティストのレコーディングにバックグラウンド・シンガーとして参加しまくってきたプロフェッショナルなヴォーカリスト集団が、このレヴェレーション。グループとしてのラスト・レコーディングとなったこのアルバムには、トム・トム84のプロデュースを仰いだ〈フィリーmeetsシカゴ〉なスウィート・ソウルが満載されている。一方、NY的なダンス・チューンの出来も最高だ。

LENNY WILLIAMS 『Spark Of Love』 ABC/Pヴァイン(1978)
タワー・オブ・パワーのリード・シンガーとして一時代を築いた、天才的リズム感を持つ驚異の歌い手。フランク・ウイルソンをプロデュースに迎えた本作は、トゥイスタ“Overnight Celebrity”に引用された“Cause I Love You”を含む、彼のベストとも言える内容。

STEP BY STEP 『We Always Wanted To Be In The Band』 Brunswick/ビクター(1971)
ブランズウィックに残るレア盤のなかでも、このアルバムはその最高峰に位置する盤だった。単に入手困難というだけではなく、クォリティーのほうも文句の付けようがなく、グループ・ファン、ファンク・マニアのいずれもKO必至だろう。