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第76回 ─ INU ROCK FESTIVAL @恵比寿LIQUID ROOM 2006年11月11日(土)

連載
ライヴ&イベントレポ 
公開
2006/11/22   14:00
更新
2006/11/22   22:52
テキスト
文/望月 哲

POMERANIANSが戌年記念として主催し、犬にまつわる個性的な4バンドが集結した音楽イヴェント〈INU ROCK FESTIVAL〉。開催日も2006年11月11日(ワン・ワン・ワン・ワン)と、どこを取っても犬づくし! そんなワンダフルなこの日のステージを、bounce.comでは潜入レポートいたします!!

DOBERMAN


ドーベルマン photo by JUNKO YODA

  犬つながりの4バンドが集結したこの日のイヴェント。颯爽とステージのトップを飾ったのは伊達でイナセな雰囲気漂う9人組スカ・バンド、ドーベルマン。2トーン直系の切れ味鋭いシャープなリズムと、男気あふれるワイルドなブラス・アンサンブルを全開に、のっけからアグレッシヴに飛ばすこと飛ばすこと! スペシャルズやバッド・マナーズといったビッグ・ネームも認めた〈血統書付き〉のルーディーなサウンドでギュウギュウに詰め掛けた満員の会場を大いにヒートアップさせてくれました。

SCOOBIE DO


スクービードゥー photo by JUNKO YODA

  「こんな試合を続けていたら10年もつ選手生活が3年で終わってしまう」(by アントニオ猪木)てな具合に、いつ何時でも、おそろしくヴォルテージの高いライヴを見せつけてくれるスクービードゥ。鉄壁なコンビネーションから繰り出される彼らのファンキ-でグルーヴィーな演奏に、この日もフロアは汗まみれ。「犬にまつわるバンドといえばスピッツもいるけど、今回は、呼べなかったんじゃなくて、あえて呼ばなかったから」など、野良犬スピリッツ溢れるコヤマシュウのMCも大ウケ!

SUPER BUTTER DOG


スーパーバタードッグ photo by JUNKO YODA

 
  9月に4年ぶりの復活ライヴを行ったスーパーバタードッグが3番手として登場! 1曲目に披露したのは疾走感溢れるアップ・チューン“コミュニケーション・ブレイクダンス”。永積タカシと池田貴史の軽快な掛け合いMCを合間に挟みつつ、ステージ上では“五十音”“FUNKY労働者”“風土”“セ・ツ・ナ”といった、彼らならではの、歌って踊れる〈うたものファンク〉が次々と披露されていく。ハナレグミとしての活動が定着した感のある今となってはエレキ・ギターでファンキーなソロをガンガン弾きまくる永積の姿もかなり新鮮! 名残惜しそうに終演後も10分近く鳴り続けたアンコールの拍手が本格的な活動再開への期待を何よりも如実に物語っていました。

POMERANIANS


POMERANIANS photo by JUNKO YODA

  トリで登場したのは、このイヴェントの首謀者でもあるポメラニアンズ。彼らの持ち味である、おおらかで人懐っこいダウン・ビートが会場をゆっくり包み込んでいく。ステージ中盤では、この日のために用意したという新曲“Brother”を披露。ファンキーなギターのカッティングが心に残るパッショネイトな曲調からはバンドとしての新機軸もチラホラと。鍵盤からギターにパート・チェンジしたヴォーカリスト、ザッキーの歌声も以前に比べて、よりソウルフルに力強さを増した感あり。アンコールでは、この日の出演者をステージに招きビートルズのカヴァー“HEY BULLDOG”で盛大にフィナーレ! 4者(匹)4様の吠えっぷりを存分に楽しめた、なんともワンダフルな夜でした。

▼上記出演アーティストの近作品