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第1回 ─ 旅に出ようぜ! 2007

連載
曽 我 部 恵 一、 POP職 人 へ の 道
公開
2007/09/20   19:00
テキスト
文/bounce.com編集部

ご存知〈キング・オブ・メロウロック〉こと曽我部恵一のマンスリー連載がスタート! ご自身のお店〈City Country City〉でも素敵な〈手描きPOP〉を作っている曽我部氏が、タワーレコードのPOPを担当。独自のテーマでCD/DVD/書籍をチョイスし、その作品のPOP作りに挑みます。完成したPOPとセレクション・アイテムは、タワーレコード新宿店の〈曽我部コーナー〉にて展開……というWEB&店舗の連動企画! さて第一回は、連載始動記念のプチ・スペシャル版。インストア・イベントの模様もあわせてお届けします!


  さてさて連載第一回。この日の曽我部氏は、タワーレコード新宿店でインストア・イベントを開催。ということで、まずはその模様をサクッとレポします。ギター1本を抱えて登場した曽我部氏は、ニュー・アルバム『blue』のナンバー“ぼくたちの昨日”や、次のアルバムに収録されるという“砂漠”など、全6曲を披露してくれました。


  MCも含めて約1時間! という濃厚ライヴを終え、お次はサイン&握手会。ずらりと並んだファンの方々ひとりひとりと、がっちりシェイク・ハンズ。手前にディスプレイされたCDは、曽我部氏も激賞するランタン・パレードのミニ・アルバム『絶賛舌戦中』。


  イベントもつつがなく終了し、ここから連載本編スタート! 楽屋へ押しかけ、ライヴ直後の曽我部氏にもう一仕事お願いする取材班。記念すべき第一回のセレクション・テーマは何にしましょうか。「夏も終わって、秋といえば……旅かな。それくらいざっくりしたテーマがいいよね?」というわけで、今回のテーマは〈旅に出ようぜ! 2007〉に決定!


  ペンを握り、紙に向かい、作品セレクションに悩む曽我部氏。「これってCDだけじゃなくて、本とか入れてもいいかな?」という鶴の一声で、書籍やDVDも混ぜ込んだセレクションを作ることに。音楽/映画/文学と、あらゆるジャンルを横断するクロスオーヴァーなラインナップとなりました。とくとご覧あれ!

●今月のセレクション・テーマ 〈旅に出ようぜ! 2007〉
※作品紹介文:bounce.com編集部

FRED NEIL『Fred Neil』
かのボブ・ディランにも大きな影響を与えた、アシッド・フォークの始祖的シンガーによるセカンド・アルバム。

サニーデイサービス『サニーデイサービス』
説明不要? 曽我部氏が在籍していたサニーデイの97年作。現在のソロ・ライヴでも度々披露される名曲“baby blue”は、このアルバムに収録。

M.I.A.『Kala』
ポリティカルなメッセージと攻撃的なダンス・ビートを身にまとった、今をときめくミューズ=M.I.Aの最新セカンド・アルバム。

THE GRATEFUL DEAD『American Beauty』
熊のマスコットが超有名。ヒッピー/サイケデリック・カルチャーを代表するバンドが76年に発表したアルバム。

DEVENDRA BANHART『Cripple Crow』
アシッド・フォークの血脈を今に受け継ぐNYのフリー・フォーク・シーン。その中心人物であるデヴェンドラ・バンハートの4作目。

南正人『回帰線』
ヒッピーでアシッドなシンガー、南正人が71年にリリースしたファースト・アルバム。細野晴臣や水谷孝(裸のラリーズ)が参加。

J.D.サリンジャー・著/村上春樹・訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」
素性の多くが謎に包まれている伝説の作家、サリンジャーが綴った青春文学のエヴァー・グリーン。こちらは村上春樹の新訳版。

DVD「イージー★ライダー」
デニス・ホッパーとピーター・フォンダが作り上げた、ロード・ムービーの定番にしてアメリカン・ニュー・シネマを代表する作品。69年公開。

曽我部 今回はテーマが旅=放浪ってことで、フォーキーなものが多くなったかな。フレッド・ニールやデヴェンドラとかはモロだけど、M.I.Aなんかも現代のフォーク・ロックだと思ってるんです。アコギの代わりにラップ・トップを使う、みたいなイメージ。グレイトフル・デッドは、この前のライヴ・ツアーの時に、移動中のクルマの中で聴いていて、いいなあと。「イージー★ライダー」は定番すぎる映画だけど、いまの若い人って、こういう〈基本〉とされるものを知らなかったりするから、ちゃんと紹介しておこうと思って。最近DVD化された「断絶」と迷ったんだけど、まずはこっちを見てもらわないとね。

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