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第3回――高森中学校、チャコ、ワルシャワとの円

連載
DJ KENTAROのENd-ever
公開
2008/12/04   07:00
更新
2008/12/04   18:40
ソース
bounce 305号(2008年11月25日発行)
テキスト
文/DJ KENTARO 構成/編集部


高森中学校との円



なんと俺の母校である高森中学校に呼ばれ、体育館で講演会とライヴをしてきました! いやはや最初はビックリしたけど、最高の一日だった。写真に写っているのは、講演後に「ネクタイにサインしてください」と走ってきた7人の侍。言い出しっぺは偉い。「早く教室に戻りなさい」と言っていた先生もちゃっかり写っててナイス。しかも楽屋は校長室で、給食もそこでご馳走になった。さんま煮、栗ごはん、豚汁、牛乳という懐かしの献立。旨かった! そして気付くと校内を歩き回っている俺。ノスタルジアの中を彷徨うことで、当時の情熱を取り戻せたような気持ちになれた。その1週間後、〈KENTARO先輩へ〉という3冊にも渡る全校生徒からの手紙が届いた。講演の感想、自分の夢、悩み……〈手書き〉の手紙は本当に生きていたし、マジで嬉しかった。みんなパワーをありがとう! また遊びにいきます。



チャコとの円



懐かしいな~! 1歳の頃の写真。チャコと最後に会ったのは、高森中での講演の日。久々に実家に泊まることができた日。チャコは16歳で、人間でいうと80歳くらい。すっかり老衰していたけど、俺のことをちゃんと待っていてくれた。本当に行って良かった、会えて良かった。チャコがうちの家族になったのは俺が小学4年の頃。以来ずっと家にいた妹だ。そんなチャコが10月末に天に旅立っていった。別れは本当につらい。でも始まりがあるゆえに終わりがあることは、平和な証拠だとも思う。母に撫でられながら安心して最期を迎えたそうだ。母は泣いていた。みんなでチャコの思い出を話した。そして墓地ではなく、実家の庭に埋葬することになった。少し安心した。チャコはこれからも胸の中に生き続けるし、それが大事であることも知った。いままでありがとう、また会おうねチャコ!



ワルシャワとの円



この前、初めてポーランドでDJしてきました! この日の気温は日中で9度。寒い! ウォッカ発祥の地であるのもわかるね。そして何といっても前のローマ法王の出身国。彼が凱旋帰国すると、この写真の広場に3万人が集まったというくらい96%カトリックな国。ベルリンの壁が崩れてから西と東の風通しが良くなり、ここワルシャワも西欧化されている雰囲気バリバリです。カミニズムにキャピタリズムが入ってうまくいっているのでしょうか。今回NOKIAのイヴェントにお呼ばれして、ビジネスクラスのフライトや最新機種の16GB携帯までいただいちゃいました。その携帯のムービーで、当日のライヴをリアルタイムでスクリーンに投影するという荒技も。すごいぞ、文明。国旗も白に赤、日本と似ているポーランド、またすぐに幾三!



PROFILE/DJ KENTARO



さまざまな音楽エッセンスをひとつに繋ぎ合わせるターンテーブリスト。2007年にニンジャ・チューンより初のオリジナル・アルバム『ENTER』を発表。ライヴ・ミックスCD『"NAMA" Live Mix』(Endeavor)も好評リリース中。11月29日に両国国技館で行われる〈阿吽 A-HUM MUSIC FESTIVAL〉への出演も決定! 最新情報は〈www.djkentaro.com〉で!!