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第8回――炎のギター王者

連載
OSHIETAL
公開
2008/12/18   01:00
更新
2008/12/18   18:53
ソース
bounce 306号(2008年11月25日発行)
テキスト
文/山口 コージー


大好評のメタル連載〈OSHIETAL〉。今月は延期を重ねていた〈ネオ・クラシカル・メタルの帝王〉ことイングヴェイ・マルムスティーンの、3年ぶりとなるニュー・アルバム『Perpetual Flame』を教えたる! これまでさまざまなヴォーカリストを迎えて己のメタル道を追求してきた彼が今回選んだパートナーは、ロブ・ハルフォード不在時のジューダス・プリーストを見事なまでの声量で引っ張ったティム“リッパー”オーウェンズ。この強力なヴォーカルと好き放題に弾きまくるギターのコンビで、皆の魂を震わせてくれる仕上がりなのだ! しかも今回はイングヴェイ自身を取り囲む状況が違う。人気が低迷していたUSで2000年代初頭に再評価の波が起こり、2002年作『Attack!!』、続く『Unleash The Fury』が大ヒットを記録。そんな良い流れのなかで録音されたのである。そのことも関係してか、(特に近作で鼻についた)自己満足プレイが封印され、聴き手を楽しませることに徹しているのだから嬉しいじゃないか!

なお、『Perpetual Flame』のリリースに合わせて84年の大傑作ソロ・デビュー・アルバム『Rising Force』をはじめとする初期作品もSHM-CD化されたばかり。つまり、スウェーデンから登場し、煙の出るようなフィンガリングで世界を席巻した彼の魅力を知るには絶好のチャンスということだ。これを聴かずしてメタルをカタルべからず!

 

▼関連盤を紹介。

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