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第4回――デ・ラ・ソウル、MIGHTY CROWN、両国国技館との円

連載
DJ KENTAROのENd-ever
公開
2009/01/22   23:00
ソース
bounce 306号(2008年12月25日発行)
テキスト
文/DJ KENTARO 構成/編集部


デ・ラ・ソウルとの円



〈Ware House Project〉というだだっ広い地下駐車場で行われるマンチェスターのフェスで、今年もDJしてきました。デ・ラ・ソウルのライヴがエガった! オルタナティヴめなスタイルの彼らは、90年代のヒップホップ・シーンに大きな変化をもたらしたラップ・グループのひとつ。ジャンブラやATCQらに並ぶ革命的な存在だと思う。クラシックから新曲まで熱唱してましたよ。で、これは11月の終盤まで2008年最後のヨーロッパ・ツアーに出た時の話なんですが、他にも初めて訪れたスペインが良い感じ。マドリッドとバルセロナの両方に行ったけど、前者のほうが少し貧しい感じの一面もあったり。でも雰囲気や芸術文化は最高! カテドラルやサグラダ・ファミリア、ソフィア美術館にピカソ美術館など、観光という、文字どおり光も観てくることができました。またすぐ行くぞ! いろんな場所があるな、地球……とか考えつつ、ラーメンに恋しくなりながら帰路へと着くのでした。



MIGHTY CROWNとの円



そんなヨーロッパ・ツアーへと出発する朝、成田空港のターミナル内で偶然にもMIGHTY CROWNの2人に遭遇! ちょうど彼らもツアーに出るところで、話すとギグの数も同じ7か所だったり、ここに帰って来る日も同じだったりと、まさに〈縁〉を感じた瞬間であった。こういうのは嬉しいもんです。ミックスCD〈TUFF CUTS〉でもシャウトをくれたり、その繋がりにいつも感謝。また何かいっしょにやりましょう。



両国国技館との円



THA BLUE HERB、LITTLE TEMPOの土生さん、モンゴリアンDJと楽屋にて宴を開いています。このメンツがなんと両国国技館に! あの大相撲の聖地でDJしちゃいました。他にもSOIL&“PIMP”SESSIONSやEGO-WRAPPIN'、OKI DUB AINU BAND、Jemapur、ウィアードコアという珍しい組み合わせのラインナップだった。いやしかし、良いイヴェントでした、DJプレイ中も上を見ると、歴代横綱のでっかい写真がズラリ。微妙にライトアップされる瞬間とかがまたヤヴァイ。いろんなお客さん、出演者がひとつの空間を共有して作る時間は良いものですな。ちなみに、ケータリングのご飯はなんとチャンコ鍋と米。これ食って力士はぶつかり合ってんだな~……とか言いつつ、日本の汁をすすった両国国技館での1コマでした。

 

【近況】ぼちぼち年末モードに入らせてもらってます。とはいえ、プレッシャーの12インチやスペースシャワーTVのCMなどの制作もやってます。東京でのラスト・ギグは12月21日(日)のラフォーレ原宿でした!



PROFILE/DJ KENTARO



さまざまな音楽エッセンスをひとつに繋ぎ合わせるターンテーブリスト。2007年にニンジャ・チューンより初のオリジナル・アルバム『ENTER』を発表。ライヴ・ミックスCD『"NAMA" Live Mix』(Endeavor)も好評リリース中! なお、2009年のDJ初めは1月10日(土)に宮城・Zepp SENDAIで行われるイヴェント〈JOYNT〉とのこと。詳しい情報は〈www.djkentaro.com〉でいますぐチェック!