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第13回――ストラトヴァリウス

連載
OSHIETAL
公開
2009/05/28   17:00
更新
2009/05/28   17:47
ソース
bounce 310号(2009年5月25日発行)
テキスト
文/山口 コージー


皆さんお待ちかねの人気連載〈OSHIETAL〉。今月はついに最前線へと戻ってきたストラトヴァリウスを教えたる! ではさっそく彼らの歴史を振り返ってみよう。84年に前身バンドのブラック・ウォーターを結成し、翌年にはストラトキャスターとヴァイオリンを合体させた現在の名前へと改名。間もなくバンドの要となるティモ・トルキ(ギター)が加入する。彼が持ち込んだネオ・クラシカルな要素は、今日に至るメロディック・スピード・メタルの礎となったと言っても過言ではない! その後、着実にファン層を拡大し、地元フィンランドからヨーロッパ全域~南米~日本と世界規模でブレイク。だが、前作『Stratovarius』(2005年発表の通算11作目)リリース後に最大の危機が襲う。所属レーベルの経営不振によりバンドは多額の負債を抱え、さらにそうしたゴタゴタの最中にティモ・トルキが脱退を表明するのである。頭脳を失ったストヴァリは活動停止を余儀なくされたのだった。

しかし、新ギタリストのマティアス・クピアイネンが加入し、レーベルとの問題も無事に解消してふたたびレコーディングを開始。そうして復活作となる『Polaris』がこのたびお目見えしたわけだ! 本作を聴いてまず思い浮かんだのは、〈原点回帰〉という四文字。メロスピ・ファンなら満足しないはずのない、素晴らしい内容に仕上がっている。また、これに先駆けてティモ・トルキ率いるレヴォリューション・ルネッサンスの2作目『Age Of Aquarius』も発表されたばかりなのでこちらも要チェック! ストヴァリを聴かずしてメタルをカタルべからず!