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KUMARU

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NEW OPUSコラム
公開
2010/03/15   17:40
更新
2010/03/15   17:40
ソース
bounce 318号 (2010年2月25日発行)
テキスト
文/田中将稔

関西の気鋭レーベルがイイ感じにおもしろい!

 

昨年はグライムが土着化したかのような傑作が話題となったトラックメイカーのshabushabuと、彼のパートナーであるDJの真保☆タイディスコが立ち上げた新レーベルがKUMARUだ。その第1弾は同年にリリースされた真保☆タイディスコの初作。DJでのスタイルとは一転して内省的な音になり、新たなポップソングとしての可能性を見せてくれた――そして今回第2弾として登場するのが、ここで紹介する2作品だ。

まずはレーベル・コンピとなった『KUMARU EXPO 2010』。オーナー2人と活動を共にする関西の面々の楽曲を中心に収録され、素っ頓狂な和ラップを披露しているOORUTAICHIとshabushabuによるおばけじゃーのがほか、ラキラキやニジベンテンなどいくつかの名義を使い分けた真保☆タイディスコやneco眠るのBIOMAN、スズメンバらが顔を揃えたおもしろい内容になっている。

そしてもう一枚が上掲のコンピにも参加したneco眠るのドラマー・岡本右左無とshabushabuの新ユニット=AGYOUの初作『AGYOU』。コラージュ宅録スタイルの脱力気味なオリエンタル音頭というか、ふやけたエキゾ・ダブというか……腰砕けなグルーヴがイイ塩梅で渦巻いている中毒性の高いサウンドだ。

関西ゼロ世代以降のシーンを担う……かもしれないこのレーベルに今後も要注目!

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、KUMARUのコンピ『KUMARU EXPO 2010』、AGYOUのファースト・アルバム『AGYOU』(共にKUMARU)