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100タイトルを越した! ブルーレイディスクによる クラシック音楽作品

カテゴリ
o-cha-no-ma LONG REVIEW
公開
2010/04/23   18:00
更新
2010/04/23   18:08
ソース
intoxicate vol.84 (2010年2月20日発行)
テキスト
text:雨海秀和(渋谷店)

クラシック分野のブルーレイディスクは発売商品数が2009年末で100タイトル越えました。これを機にDVDとブルーレイの違いや新譜を紹介させて頂きます。

DVDとブルーレイの技術面の違いは画素数が前者が33万に対し後者が207万。ディスク容量が前者の4.7ギガバイトに対し後者が25ギガバイトとなります。ブルーレイの楽しみはこの技術を基礎としたハイビジョン映像と高音質にあります。映像は、大きな画面になるほど〈画面を観る〉というイメージを覆す〈画面を感じさせない〉、劇場にいるかのような臨場感ある美しい映像を体感できます。音質はデジタル音声には<圧縮型>と<非圧縮型>とありますがDVDは前者であるのに対しブルーレイは後者と圧縮しているけれども完全に元の情報量に戻る<ロスレス>音声を採用しています。マルチチャンネルも含めて生演奏の音により近づいています。

この度新レーベル【C Majar】からブルーレイが3タイトル発売になります。スペインのヴァレンシアでの『ラインの黄金』『ワルキューレ』そして『トゥーランドット』です。いずれもメータ指揮による最新映像。ワーグナーはヴァレンシア・リングとして注目の公演です。CGを駆使し、バルセロナの舞踊団も参加した上、最高の歌手が集結しています。包容力に溢れ自然な音楽が魅力の指揮のメータがしっかりまとめています。オーケストラの音も充実。歌手ではウーシタロのヴォータン、ザイフェルトのジークムントが輝いています。

『トゥーランドット』は映画『始皇帝暗殺』の監督チェン・カイコーの演出が色彩豊かで壮麗で見所です。メトロポリタンオペラのライブビューイングでも『トゥーランドット』を歌った、スケールアップしたグレギーナとベルティの強力コンビが熱演。紫京城ライヴも好評のメータ、この作品ではより凄まじい力を発揮します。