アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する新連載!! 今回はSISTER JET!!!
[ 今月のテキスト ] THE STROKES 『Is This It』 Rough Trade
皆さん入学おめでとう! SISTER JETのROCK'N ROLL HIGH SCHOOLにようこそ。
わたくし、この1年生の生活指導を担当することになりました、SISTER JETのWATARU.Sです。これからよろしくどーぞ。
えーっと、いま期待と不安と夢いーっぱいな1年生の皆さんに、入学を記念してまず私がぜひ聴いてほしいと思うアルバムを1枚紹介しようと思います。
知っている人も多いと思いますが、ストロークスというバンドのファースト・アルバム『Is This It』。私事ですがこのアルバムの発売当時、いろいろな意味でかなりの衝撃を受けました。こんな私にだって高校1年生の春があったもんですよ。
中学校の3年間はまるで冴えてなかった私、高校に入ったら絶対かわゆい彼女とたくさんの友達を作って、バンド組んで毎日笑顔で過ごすんだ!……と決め、心躍らせて入学したわけですよ。
が。
もちろんそんなバラ色の日々などどこにもなく、〈こんなもんなのか?〉〈これがそうなのか?〉と自問自答、焦燥している間に月日だけがどんどん過ぎ、気が付けば教室の隅っこで静かに3年間終了……。
このアルバムを初めて聴いた時、あの頃のうっぷんを全部晴らす気持ちになったのね。〈これがそうなのか?〉〈こんなはずじゃなかっただろ?〉――あのショボショボのオケにショボショボのしゃがれ声でそんなブルースを歌われたあの一瞬。先生はこの新しいロックンロールに救われたのです。
これが、これこそがおれたちの言いたいこと、おれたちの音、新しいおれたちの世代のバンドだ!ってね。
P.S ちなみに先生自身、いまだに〈This Is It〉という確かなものは何ひとつ見えておりません。Is This It?
PROFILE/SISTER JET
WATARU.S(ヴォーカル/ギター)、SHOW SKB(ベース)、KENSUKE.A(ドラムス)から成るレペゼン福生の3ピース・ロック・バンド。6月2日にリリースされるニュー・シングル“キャラメル フレーバー”(felicity)を皮切りに、6月4日には自主企画〈OUR WORLD〉を、6月6日には日比谷野外音楽堂でワンマン・ライヴ〈ALL YOU NEED IS LIVE AT 野音ワンマン!!!〉を開催……と、現在は〈SISTER JETの六月革命〉と題したプロジェクトに向けてジェッ飛び中。なお、6月6日のチケットはタワーレコード渋谷店の1Fでも販売。ライヴ当日には、TOWER RECORDS×SISTER JET特典がもらえるかも!? その他にも各地のフェスへの参戦も続々と決定! 詳細はオフィシャルサイトにて。