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第23回──ジューダス・プリーストの鋼刃

連載
OSHIETAL
公開
2010/06/22   13:36
更新
2010/06/22   13:37
ソース
bounce 321号 (2010年5月25日発行)
テキスト
文/山口コージー

 

すべての熱き野郎どもに送る〈OSHIETAL〉、今月は〈メタル・ゴッド〉ことジューダス・プリーストを教えたる! 74年、インディーからデビューした当初こそ叙情系ハード・ロックを奏でていたが、77年のメジャー移籍と共に一変、攻撃度を増したサウンドで快進撃が始まる。その後、数々の名盤を作り上げて成功を収めるも、92年にフロントマンのロブ・ハルフォードが脱退、人気が低迷した時期もあったが、2003年のロブの復帰と共に再度脚光を浴びることとなった。そんな彼らがこのたび、代表作にして歴史的名盤である80年作『British Steel』の30周年を記念して『British Steel: 30th Anniversary Special Edition』を発表。ジャケットのカミソリ刃のように鋭く、殺気すら感じさせるサウンドで〈究極のヘヴィー・メタル〉を提示し、メタルの在り方を根底から覆したアルバムが、日本でも昨年披露された同作の完全再現ライヴを収めたDVDも付いて極悪リニューアルされたのだから事件だ! 30年の時を経て、ふたたびステージで繰り広げられた〈奇跡〉は一見の価値あり。その目でその耳でこれを確認せよっ! メタルを愛する、そしてメタルに興味のあるすべての熱き野郎共よ、この教典を通らずしてメタルを語るべからず!

 

▼ジューダス・プリーストの作品を紹介。

左から、『British Steel: 30th Anniversary Special Edition』(Epic/ソニー)、2009年のライヴ盤『A Touch Of Evil』(Columbia)、2001年のDVD「Classic Albums -Judas Priest: British Steel」(Eagle Vision)

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