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B AND S AND...

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NEW OPUSコラム
公開
2010/11/02   15:11
更新
2010/11/02   22:07
ソース
bounce 326号 (2010年10月25日発行)
テキスト
文/田中幹也

 

ベル・アンド・セバスチャンとその元メンバーから届けられた2通のラヴレター……

 

グラスゴーの人気ポップ楽団、ベル・アンド・セバスチャンがいよいよ帰還。〈フジロック〉での来日や、中心人物であるステュワート・マードックのソロ・プロジェクト=ゴッド・ヘルプ・ザ・ガールのデビュー盤『God Help The Girl』を挿みつつ、実に4年ぶりとなるニュー・アルバム『Write About Love』を届けてくれたのである。今回も前作同様にトニー・ホッファーをプロデューサーに迎え、ベルセバらしい素朴さとユーモアに溢れた美メロ・ポップを披露。初期を彷彿とさせるナイーヴな楽曲やママス&パパスみたいなサンシャイン・ポップ、そしてノラ・ジョーンズ(!)が参加したUS南部臭漂うナンバーなど、起伏に富んだアルバム展開が何とも楽しい逸品だ。

また、初期ベルセバのアイドル的存在だったイゾベル・キャンベルも、ニュー・アルバム『Hawk』を上梓したばかり。元スクリーミング・トゥリーズのマーク・ラネガンとのコラボ第3弾にあたり、その激渋なフォーク・ロック絵巻はいよいよ幽玄の境地へ。ベルセバ時代は可憐に響いたウィスパー・ヴォイスも、ここでは妙に妖艶だ。独自の道を極める彼女の姿もまた、実に頼もしい。

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、ベル・アンド・セバスチャンのニュー・アルバム『Write About Love』(Rough Trade/HOSTESS)、イゾベル・キャンベル&マーク・ラネガンのニュー・アルバム『Hawk』(V2)