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DJ KYOKO

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/02/18   13:40
更新
2011/02/18   13:40
ソース
bounce 328号 (2010年12月25日発行)
テキスト
文/轟ひろみ

 

あの〈XXX〉シリーズがついにファイナル!!

 

これまで3枚のオフィシャル盤をリリースし、いずれもヒットを記録してきたミックスCDが、DJ KYOKOの〈XXX〉シリーズだ。そもそもの発端は彼女自身が2007年からオーガナイズしてきた同名イヴェント。〈トーキョー・ガールズ・エレクトロ〉を標榜するパーティーはエレクトロの一般化も伴って大きくなり、翌年に登場したのが最初の公式盤『XXX -Dance Wiv Me-』となる。それ以降、統一感のあるアートワークを纏って彼女のミックスは支持を集めてきたが、今回シリーズ最終章として登場したのが、4枚目『XXX -Reckless With Your Love-』だ。

何も聴いていない人ほど〈エレクトロ〉にバキバキ&キラキラとかいう限定的な印象を抱いていそうだが、本来エレクトロはベース・ミュージックの源流のひとつでもあると同時に、もう少しフリーフォームで自由度の高いムードやタグのようなものだ。これまでディジー・ラスカル“Dance Wiv Me”、トニー・センゴア“If You Came Here”、オー・シット!&ナイト・ドラッグス“Everybody Needs”を表題に冠してきたことでもわかるように、KYOKOのエレクトロ・ミックスはそんなイメージを平気で飛び越えていく。ディープ~テック系の深みにジャクージのアイコニカ・リミックスやソー・ソリッド・クルーを混ぜ込んでシック・ガールズあたりとの同時代性も窺わせつつ、硬質なテクノもニュー・ディスコも思いのままに突っ込む軽やかで熱いノリは流石! なお、表題はアザリ&サードの“Reckless With Your Love”(収録はそのテンスネーク・リミックス)から。この後の彼女の動きも楽しみだが、ひとまず年末年始は彼女の豪腕をドップリ楽しみたい!

 

▼DJ KYOKOのミックスCDを紹介。

左から、2009年の『XXX -Dance Wiv Me-』、2010年の『XXX -If You Came Here-』『XXX -Everybody Needs-』(すべてKSR)、DJ KYOKOが参加した2010年のコンピ『HOUSE★DISNEY ELECTRO PARADE』(Walt Disney/avex trax)

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