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演劇の迫力をスクリーンで体感する ゲキ×シネ最新作『薔薇とサムライ』

カテゴリ
o-cha-no-ma CINEMA
公開
2011/05/13   18:01
更新
2011/06/09   17:01
ソース
intoxicate vol.91 (2011年4月20日発行)
テキスト
text:上村友美絵(渋谷店)

劇団☆新感線のエンタメ舞台『薔薇とサムライ』をスクリーンで楽しむ

© ヴィレッヂ・劇団☆新感線

 

今最もチケットが取りづらい劇団と言われる『劇団☆新感線』。2010年、彼らの30周年興行第一弾として上演され、スカッと爽快に、9万人以上を動員し異様なまでの盛り上がりと大反響のうちに幕が下りた伝説の舞台「薔薇とサムライ」。遂に待望のゲキ×シネに!

ゲキ×シネとは、ごく限られた人しか観ることができない舞台をより多くの人に楽しんでもらうため、臨場感のある舞台映像を気軽に映画館で体感できる新しいエンターテイメント。そして、生の舞台とは違う役者の表情が間近でわかるのも魅力。

2008年に上演された『五右衛門ロック』の主人公、古田新太演じる石川五右衛門が、17世紀、日本を遠く離れたイベリア半島の小国コルドニア王国で、天海祐希演じる女海賊アンヌ・ザ・トルネードと繰り広げる、歌あり、踊りあり、殺陣あり、笑いあり、涙あり、仲間と繰り広げる冒険活劇。誰が味方で誰が敵か…。これぞ唯一無二、理屈抜きに楽しいのです!

舞台に映えるオトコ、何かしてくれると思わせる看板スター、古田新太の存在感。格好良すぎでしょ!テレビよりもさらに輝く天海祐希の人を引き付ける圧倒的で強烈なオーラといったら!これが『華』なんですね。海賊、女王、男装の麗人など、宝塚を彷彿とさせるコスプレあり。凛々しく美しいお姿!今をときめく舞台俳優、浦井健治のキラ キラ王子様役や、山本太郎の胡散臭さ満点の賞金稼ぎ、アイドル的魅力全開、可愛い中に強い女性としての美しさも垣間見られる神田沙也加。高田聖子の小憎らしい演技も絶品。そして観る人を魅了するオトコ、橋本じゅん。今回も色々とやってくれました(是非映像でご確認を!)。最高です。

草食系男子がもてはやされている今だけど、五右衛門のだらしなく見えて男気と一本筋が通った生き方に惚れぼれ、アンヌのリーダーシップと強い信念に惹かれる。自分を信じ、仲間を信じ、国を想う。今求められる人はこんな人たちじゃないかと。

ゲキ×シネ『薔薇とサムライ』

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり 作詞:森雪之丞
出演:古田新太 天海祐希
    浦井健治 山本太郎 神田沙也加 森奈みはる/
    橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと/藤木孝
配給:ヴィレッヂ/ティ・ジョイ (2011年 日本 197分)
◎2011年6月25日(土)新宿バルト9他にて全国公開!
www.bara-samu.com