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第52回――モータウン、西へ

梅雨入り前の爽やかなリイシュー

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2011/05/25   00:00
ソース
bounce 332号 (2011年5月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次


五月病を引きずる諸兄姉にまずお知らせしたいのが、元テンプテーションズのリードとして知られるデニス・エドワーズの84年作『Don't Look Any Further』(Gordy/BBR:1)の復刻です。忍び寄るようなベースラインがサンプリングされまくった表題曲のカッコ良さは言わずもがな、シンセ主体のクールなミディアムでも野性味を失わない歌唱が刺激的です。

続いてはスリーピー・ブラウン(オーガナイズド・ノイズ)の父親を含むアトランタのファンク集団、ブリックの初期3作。特に代表曲“Dazz”を収めた76年作『Good High』(Bang/Wounded Bird:2)の世界初CD化は嬉しい快挙ですよ。まとめ買い推奨。

快挙といえば、年頭に急逝したラリー・ハンコックを擁するトゥルース2の蔵出し音源集『A Taste Of Philadelphia』(DYOB/MAGNUM CAT:3)も凄い。76〜78年録音ということで、フィリー流儀の甘い円熟が堪能できます。

最後は毎度の審美眼で良品を発掘してくるジャズマンから、レア・グルーヴ狂も悶死の黄金皿、テレアの77年作『Terea』(Baby Grand/Jazzman/Pヴァイン:4)が世界初銀皿化! ジャジーな歌とライトな演奏が心地良い、これぞ究極のメロウ盤ですよ!



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