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電気グルーヴ

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/05/27   23:20
更新
2011/05/27   23:20
ソース
bounce 330号 (2011年3月25日発行)
テキスト
文/澤田大輔

 

22年をまとめたベスト盤と愉快なPV集!

 

年度末はベスト盤の季節。というわけで、電気グルーヴも22年のキャリアを総括する音源&ヴィジュアル作品を同時リリースしました。まずはベスト盤『電気グルーヴのゴールデンヒッツ〜Due To Contract』。93年に発表された“N.O.”以降の人気曲がシングルを中心に15曲コンパイルされており、“虹”や“タランチュラ”などは初CD化〜未発表のヴァージョンというファン泣かせ(?)ぶり。さらに、この作品のいちばんのポイントは何と言っても元メンバーの砂原良徳が全曲のリマスタリングを手掛けていることでしょう。各シークエンスが明快に分離した、端正な音像が堪能できます。

もう一方のPV集「電気グルーヴのゴールデンクリップス〜Stocktaking」は、年代順に28曲を収録。盟友・天久聖一が手掛けた“Cafe de 鬼(顔と科学)”や“モノノケダンス”といった電気の特異なセンスを的確に捉えた近作もさることながら、デビュー最初期の映像も楽しめるのが素晴らしい。ジュリアナ・ギャル大活躍の“ウィー・アー”など、当人たちの意図とは(たぶん)外れた仕上がりが衝撃的でして——このへんも開陳してくれた懐の深さに感謝!