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第53回――キャンディ・ステイトン

素敵な夏を迎えるためのリイシュー

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2011/07/06   00:00
ソース
bounce 333号 (2011年6月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次


鬱な梅雨時、リイシューの豪雨なら大歓迎……でしょうかね。まずはディスコ・ミックスの開祖、トム・モウルトンのTJM名義での79年作『T.J.M.』(Casablanca/BBR:1)から。演奏はシグマの敏腕たち、歌うはテンプテーションズのメンバー……という布陣の叩き出すサウンドは説明不要の流麗さ! 何度目かのCD化ですが、今回はボートラ入りですよ。

続いてはカーティス・メイフィールドが主宰した諸レーベルの音源をまとめた『Curtis Mayfield's Windy City Winner』(Outta Sight/MAGNUM CAT:2)を。ノーザン視点でのコンパイルが新鮮で、メイフィールド・シンガーズの未発表曲やレア音源もドッサリのマニア対応盤ながら、これは普通に楽しめるはずです。マニアックという点ではイーゴンの監修した『True Soul Vol. 1 -Deep Sounds From Left Of Stax』(Now-Again:3)も凄そう。60年代中期からアーカンソーで運営されていたトゥルー・ソウルなるレーベルのお宝を集大成したブツとのこと。凄そう。

で、普通にグッドなのはチャプター8の88年作『Forever』(Capitol/Expansion:4)の再CD化。アニタ・ベイカー脱退後のラスト作だけに見過ごされがちですが、素晴らしく都会的な快適空間を約束します。

無造作な紹介ですが……お次はブーツィー・コリンズの指揮下でPファンカーたちがダンスを追求したユニット=スウェット・バンドの80年作『Sweat Band』(Uncle Jam/Epic/Get On Down:5)の再CD化を。〈サマソニ〉に駆けつける人はぜひ! で、ダンスと言えば……のアース・ウィンド&ファイアのデビュー40周年を祝って、初めてレーベルの垣根を越えた豪華な2枚組ベスト『All Time Best Of EW&F』(ソニー:6)も到着しています。EW&Fは記念リリースも続くのでまた次号でご紹介しましょう!



▼文中で紹介した作品。
左から、『T.J.M.』(1)、『Curtis Mayfield's Windy City Winner』(2)、『True Soul Vol. 1 -Deep Sounds From Left Of Stax』(3)、『Forever』(4)、『Sweat Band』(5)、『All Time Best Of EW&F』(6)