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MILES BONNY

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NEW OPUSコラム
公開
2011/07/21   14:42
更新
2011/07/22   14:15
ソース
bounce 334号 (2011年7月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次

 

噂のソウルマンがドイツを経由してデビュー!

 

かつてはレフティーズ・ソウル・コネクションらを送り出し、ディープ・ファンク系レーベルのひとつと目されていたドイツはケルンのメルティング・ポットだが、ここ数年はDJデイやサフ・ダディらの良作によってJ・ディラ以降のサンプリング・ソウルを追求するという側面が際立っている。そんな認識を決定的にしそうなのが、ラファエル・サディークへのトリビュートEP『Instant Saadiq』(2009年)をDJデイと発表していたマイルス・ボニーの存在だ。そんな男が今回初めての正規流通アルバム『Lumberjack Soul』をリリースした。

トランペット奏者のフランシス・ボニーの息子としてカンザスで生まれた彼は、父に倣ってペットも演奏する、ヒップホップ世代のソウル・シンガーである。活動初期の姿はサウンズ・グッドのアルバムで確認できるが、以降もデラやセイジ・フランシス、ショーン・リーらの作品に参加しながらCD-R作品をリリース。2008年頃からメルティング・ポット周辺で注目されるようになってきた。そういう意味でも今回の『Lumberjack Soul』はまさに待望の一枚なのだ。

アルバムの中身は、先述のEPやジェリー・バトラーのカヴァー“Just Because I Really Love You”といったアナログ限定曲や、74マイルズ・アウェイとのコラボを集大成し、新曲も加えたベスト盤的な内容。サフ・ダディやフルー・アースらレーベルメイトが絶妙のヴァイブを注入したサンプリング主体のトラックも最高だし、カントリーやブルースの枯れも内包した歌唱の温かみがやはり素晴らしい。深い時間が似合いそうなアーバン・ハング・スイートをぜひご堪能あれ。

 

▼文中に登場した作品を紹介。

左から、サウンズ・グッドの2006年作『Midnight Music』(Subcontact)、セイジ・フランシスの2007年作『Human The Death Dance』(Anti-)、ショーン・リーの2010年作『Sing A Song』(Ubiquity)、サフ・ダディの2010年作『The Gin Diaries』、74マイルス・アウェイの2011年作『74 Miles Away』、フルー・アースの2009年作『Es Entstehen Wesen』(すべてMelting Pot)

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