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キセル

キセルの兄弟船がどんぶらこどんぶらこと流れた12年を語る――(2)

連載
360°
公開
2011/06/01   00:00
ソース
bounce 332号 (2011年5月25日発行)
テキスト
インタヴュー・文/岡村詩野


2006〜2007



キセル_A

豪文「スピードスターの契約が終了しても、不思議とあまり焦ったりしなかったんです。解散とか京都に帰るとか、そういうのも考えてりしなかったですね。まずはライヴをたくさんやっていこうということくらいしか考えてなかったし、それでどうにかなるって思っていたんです。でも、そういうなかで角張(渉、KAKUBARHYTHM社長)くんと知り合って、KAKUBARHYTHMでお世話になることになって。SAKEROCKとかイルリメくんとかといっしょにイヴェントに出させてもらって、僕ら自身、また視野が広がったんですよね。あと僕個人的なことですが、原田知世さんに曲を提供したり(“くちなしの丘”)、斉藤和義さんのライヴでサポートをやらせてもらったりとか、そういう仕事をするようになったのもこの頃で、ほんまありがたいです」

友晴「ライヴをたくさんやることで、思っていたより人に伝わってる、聴かれてるなって実感が出てきた頃でもあったと思います」

▼関連盤を紹介。
左から、SAKEROCKの2010年作『MUDA』、イルリメの2010年のミニ・アルバム『360°SOUNDS』(共にKAKUBARHYTHM)、原田知世の2007年作『music & me』(In The Garden)、豪文が参加したステージを収録した齋藤和義の2011年のライヴDVD「KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2010 Stupid Spirit at ZEPP TOKYO 2010.12.12」(スピードスター)

 

2008〜2011



キセル_A

豪文「ライヴが増えたたぶん、音作りもそれまでより自由になった感じがしましたね。エマーソン北村(THEATRE BROOK)さんと3人でのライヴも馴染んできてたし、ドラムの北山ゆう子(lake)さんとのバンド編成で大きなフェスにも出るようになったし」

友晴「周囲から刺激をもらうことが増えました」

豪文「今回『SUKIMA MUSICS』をまとめるにあたって、意外と自分たちの曲の根底にあるものは変わってないんやなあって思いましたね。音やアレンジはデモ音源もあるので足りていないところは多々あるんですけど、やってること自体はあんまり変わってなくて。まだ次のアルバムのことは具体的に考えていませんけど」

友晴「でも、改めて宅録を突き詰めた作品も作ってみたいと思っています」

▼関連盤を紹介。
左から、THEATRE BROOKの2010年作『Intention』(エピック)、lakeの2008年作『lake』(compare notes)

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