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MACK & MALONE

マック10の古巣、レンチ・モブの兄貴分たちもがんばってるぜ!

連載
360°
公開
2011/08/04   18:43
更新
2011/08/04   18:44
ソース
bounce 331号 (2011年4月25日発行)
テキスト
文/Masso 187um

 

WC_A

 

そもそもマック10は、ダ・レンチ・モブやカム、ヨー・ヨーらを輩出したアイス・キューブ率いるレンチ・モブ軍団の構成員として本格的なキャリアをスタートさせている。ソロ・デビュー・アルバム『Mack 10』(95年)のリリースで早々とブレイクした彼が軍団の稼ぎ頭として台頭したことで、キューブが西のヴェテラン・WCと共に結成したウェストサイド・コネクションにも大抜擢され、共に西海岸シーンをレペゼンしていたのだが、現在はキューブらとは微妙に距離を置いて独自の道を行き、しばらく休眠状態だった自身のレーベル、フー・バンギンの再編に力を入れているようだ。

一方のキューブはここ数年、みずから設立したレンチ・モブ・レコーズにアーティスト活動の拠点を置き、メジャーを離れてインディペンデントへシフト。そこから昨年リリースした最新作『I Am The West』には、クルーの構成員でもある愛息のOMGやドーボーイらが参加していた。そんなキューブやマック10の動きに鼓舞されるかのように御大WCも重い腰を上げて自身のレーベル(!)、ビッグ・スワングを設立。レンチ・モブとのダブルネームでリリースされた待望の新作『Revenge Of The Barracuda』ではワン・アンド・オンリーの大味(ホメ言葉)ウェッサイ・スタイルを貫ろ、衰えぬ老獪なスピットを披露。先行曲“You Know Me”にはレンチ・モブ・ファミリーからキューブとヤング・メイレイをフィーチャーし、クルー作品ではお馴染みのプロデュース・チーム、ホールウェイ・プロダクションズもアルバムに名を連ねている。

 

▼関連盤を紹介。

アイス・キューブの2010年作『I Am The West』、WCの2010年作『Guilty By Affiliation』(共にLench Mob)

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