アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載に、今月からLAMAが登場! メンバー4人が交代で、〈LAMAを聴く前にコレを聴いてみては?〉という一枚をオススメします!!
[ 今月の一枚 ] TOM TOM CLUB 『Tom Tom Club』 Sire
4人でスタジオに入る前、最初LAMAでイメージした音は70sフランスのコールドウェイヴ、ミニマルウェイヴのような音だった。
冷たいビートに、一瞬だけ人間の温かい部分が見えるような音。
個人的にハマっていた音だった。想像上のLAMAの仮イメージの音として考えていた。
実際に4人で会って、話して、音を出して、
演奏を見ているうちに少しずつ音の方向は変わってきていた。
音を出して何かを作ることを楽しむ方向に向かっていた。
他の3人はまた違った感想をもつかもしれないけど、
僕のなかではそう感じはじめていた。
この盤に収録されている“Genius Of Love”。
LAMAで制作や打ち合わせをしていると、この曲が頭に流れる。
どこでもなく、だれでもなく、ただ充実した時間が流れてるような感覚。
〈ほんわか〉〈ふわふわ〉した音と構成からは、モノを作る楽しさを感じる。
盤全体もトリッキーな内容だと思う。
1981年、トーキング・ヘッズのメンバーによる別プロジェクト。
PROFILE/ラマ
2011年、iLLやNYNTRAなどの多名義を使いこなすナカコー、フルカワミキ、田渕ひさ子(bloodthirsty butchers)、agraphこと牛尾憲輔が突如結成した4人組バンド。先日ファースト・シングル“Spell”(キューン)をリリースしたばかりだが、現在はアルバムを鋭意制作中の模様。そんな彼らの今後のスケジュールについては、オフィシャルサイトをご覧ください。