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DIONNE BROMFIELD

連載
NEW OPUSコラム
公開
2011/08/15   00:00
ソース
bounce 335号 (2011年8月25日発行)
テキスト
文/池谷昌之


エイミー・ワインハウスの忘れ形見が2作目をリリース! 



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エイミー・ワインハウスの肝煎りで13歳にしてデビューした少女も15歳に。ゴッドマザーでありメンターでもあるエイミーと同じくヴィンテージ・ソウルをモダンに再生した2作目『Good For The Soul』では、『Back To Black』の立役者の一人であるポール・オー・ダフィや、アデルらを手掛けるエッグ・ホワイトらを後ろ盾に、ノーザン・ソウルを基調としながらどこか憂いのあるUKらしいソウル解釈を聴かせる。大人びた歌声こそ年齢を感じさせないものだが、ディギー・シモンズ(ランDMCのランの息子)とのティーン共演“Yeah Right”や、モータウン調のスウィートな“Foolin'”などで聴けるポップでガーリーなテイストは歳相応の溌剌とした小気味良さだ。

なお、エイミーが死の3日前、最後に公の場に姿を現したのはディオンヌのライヴだった。母のように慕う師を失った落胆は計り知れないし、乗り越えてほしいなどと安易には言えないが、故人の後継者たりうる早熟なシンガーの今後に期待し続けたい。