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0.8秒と衝撃。――出会った日のふたり

連載
bounce編集部のイマココ。
公開
2011/09/02   23:54
更新
2011/09/05   22:35
テキスト
文/土田真弓

 

0.8秒と衝撃。_イマココ

 

野外フェス/イヴェントには雨がつきものですし、
それなりにオツなものでもありますが……台風となるとまた別の話。

今週末のフェスは、果たして大丈夫なのでしょうか……?
編集部からは、デザイナーの有馬が〈RUSH BALL 2011〉に、
本誌担当の加藤が〈SUNSET LIVE 2011〉に向かっております。

〈RUSH BALL〉と言えば、
まさに台風の目のごときセカンド・アルバム『1暴2暴3暴4暴5暴6暴、東洋のテクノ。』を
5月に発表したばかりの0.8秒と衝撃。も出演するのですが、
そのインタ暴(https://tower.jp/article/interview/78193)のスピンオフが
いまだにお蔵に眠ったままでおりましたので、
ここで誠に強引ではありますが、ご紹介してしまいたいと思います。

*****

ときは遡って5月17日(たぶん)。
実は、この記事(https://tower.jp/article/feature_item/78254)のあとに、
受付から丁重に呼び出されるという形式で、なかの人もふたりからの襲撃を受けておりまして。

そのときにインタ暴の内容を少々振り返ったのですが、
J.M.さんが「今回初めて言えた」とおっしゃっていたエピソードを原稿に盛り込めなかった、
という報告をしましたところ、軽く抗議の声が上がりましたので、
「何かしらの形で必ず掲載します」とお約束したのでございました。

そんなわけで、以下は塔山忠臣さんとJ.M.さんが出会った当日のお話です。
インタ暴のこのページ(https://tower.jp/article/interview/78203)のなかの

「ふたりはどうやって知り合ったのか」

という質問に対して、塔山さんとJ.M.さんがそれぞれ回答してくれているのですが、
ちょうどおふたりの発言の間に挟まる会話だと思っていただければと思います。

 

0.8秒と衝撃。_J
出会った日のJ.M.さん

 

*****

――おふたりとも、最初の印象はいかがでした?

塔山「ああ~、生意気そうでしたねえ。いい意味で、攻撃的な感じはしましたよね。話せば意外といい奴なんですけどね、最初は人見知りするんだと思うんですよ、たぶん。だから、そのときは(新作のジャケを指して)こんな感じでしたよね」

J.M.「アハハハハ! 確かに、ダークネスだったね(笑)」

塔山「怖かった。それを俺、さんざん言ってるのに、俺の最初の印象については周りにひどいことばっかり言うんですよね。服装がむちゃくちゃだったとか」

J.M.「そう。頭、上半身、下半身でバラバラで。頭は、ピンでねじって留めてあって。なんかちょっと、美容師風だったんですよ」

塔山「ラスタですよ、ラスタ。長髪で……美容師風って。安っぽいな」

J.M.「それで、上半身がラガーシャツで、下半身はロッカーみたいに、腰に」

塔山「ぶっ太いチェーンですよ。あたりまえですよ……あれ? おふたり、どうしたんですか?」

――(J.M.とふたりで顔を見合わせながら)想像すると、ずいぶん個性的なコーディネートですよね……(笑)。

J.M.「もう真剣に、このまんま帰ろうかと思って(笑)。人間性も窺えるじゃないですか、格好がめちゃくちゃな時点で。よほど気を遣わないのか」

塔山「いやいやいや、一週間前から考えたっちゅうねん」

J.M.「じゃなければ、性格がめちゃめちゃカオスなのか(笑)」

――そういう方と初めて対面した場合、私もこのジャケのようになるかもしれません……。

塔山「実際、(J.M.は)なってたんですよ」

J.M.「あんまりにもすごくて、上半身がラガーシャツだったってこと、いままではインタヴューで言えなかったんです。今日初めて言えました(笑)」

――そこで帰られてしまっていたら……解散の危機以前に、バンドが結成されないかもしれない危機でしたね。危ないところでした。

塔山「あれが運命の分かれ道でしたよ」

*****

このあと、塔山さんは「ラガーシャツは捨てました!!」とおっしゃってましたが、
ラガーシャツに罪はないのです。
女子にはわかってもらえるのではないかと思いますが、
何と組み合わせるかが問題なのですよ……塔山さん……。

ちなみに、アーティスト写真などにおけるオシャレな雰囲気の衣装は、
J.M.さんによるスタイリングなのだそうです。

また、塔山さんはよく半裸になられますが、
半裸のライヴァルと言えば撃鉄ではないか、と申しましたところ、
J.M.さん、その時点では撃鉄をご存じなく。

どんな衣装なのかと訊かれたため、

「上半身は裸で、下半身は豹柄のレギンスみたいなものを穿いていて……」

とお伝えしましたところ、

「〈ライオンキング〉みたいな!? あれ、カワイイですよね~」――と。

恐らく劇団四季の〈ライオンキング〉を思い浮かべていらっしゃったと思われるのですが、
素敵に目を輝かせておりましたので、
「大体そんなものです」……と、お答えしておきました。

さて、今後の塔山さんの衣装に注目です。

そんな彼ら、〈RUSH BALL〉以降は〈BAYCAMP〉や〈GG11 -10th Anniversary-〉などの
ビッグ・イヴェントへの出演が続々と決まっておりますので、ぜひチェックしてみてください!

なかの人でした。