アーティストが各テーマに沿ったお皿(CD)を紹介する連載! 80KIDZは、Ali&とJUNが毎月交代で、90年代、2000年代作品のなかから自身のルーツとなったお気に入り盤を紹介します!!
[ 今月のルーツ盤 ] PREFUSE73 『One Word Extinguisher』 Warp
Ali&です。
21世紀を代表する才能=スコット・ヘレン。
彼のプロジェクトのプレフューズ73をピックアップします。
この作品は、エレクトロニカというカテゴリーで紹介される新しいアーティストが多数存在していた時代においての、象徴とも言うべき作品になります
その理由は、この作品以降、カット&ペーストなヴォ-カルのサンプリングを多く使ったエレクトロニック・ミュージックが増えたことにもありますが、なんと言っても、彼の持ち味でもあるヒップホップとエレクトロニカの世界を行き来する楽曲の構成とビートの組み方。
そして、そこにふと垣間見えるメロディアスなサウンドそのものでしょう。
まさしく 『One Word Extinguisher(相手を黙らせるひと言)』というタイトルにぴったりです。
コンピューターを使った新時代の幕開けを象徴するような本作を21世紀初頭に聴いて、
その後に訪れるであろう新しい音楽の時代に胸をときめかせていたのでした。
そしていま当時を振り返ってみても、
僕のなかでもこの作品がターニング・ポイントになったような気がします。
PROFILE/80KIDZ
Ali&とJUNから成る、トラックメイカー/リミキサー/DJとしてワールドワイドに活動中のユニット。最新作となる2枚目のリミックス・アルバム『THIS IS MY WORKS 02』(Kidz Rec./KSR)が好評リリース中! 10月7日(金)に開催されるデジタリズムの東京公演へのゲスト出演をはじめ、各地のイヴェント/パーティーに出没しまくっている彼らの今後のスケジュールについてはオフィシャルサイトをご覧ください。